俺は、ヤクザとケンカし、頭を殴られてしまった。そして、体が動かないまま、だんだんと気が遠くなり・・・
気がついたときは、繁華街の雑踏でもなく、病院でもなかった。そこは見たこともない世界だった。何が何だか判らずに、躊躇している俺を見てばあさんがいた。
「よし、願いは叶うた。死の国より再び、この世界へ参らん。はようリプミラに教えてやらねば。」
そのばあさんは、そう言い残すと薮の中に消えていった。ばあさんの消えた薮の中から地響きが聞こえてきたかと思うと、ばあさんの代りに現れたのは、俺の10倍以上はあろうかという巨人だった。巨人はリプミラという名で、その大きさを別とすれば可愛い女の子だった。
ばあさんの話によると、ばあさんの魔法で俺は甦ったというのだ。正確には、ばあさんにリプミラがソードというリプミラの物見を甦らせるように頼み、ソードの体の中に俺が代りに入って甦ってしまったのだ・・・
