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輸入DVDの再生方法

Update : 2007.08.09

輸入DVDの魅力

日本で未発売タイトルを見たいと思うことがあるかもしれません。実際、日本で放映された番組であっても、DVDとして販売されないものは数多くあります。日本語でなくても構わないから、もう一度あの番組を見てみたい、噂に聞いたあの番組を見てみたいと思うことはあるでしょう。実際通販等で買うのは容易く、よほどの内容でも個人売買のレベルなら税関の通過も問題になることはほとんどありません。

しかし落とし穴もあります。DVDは国別に製作され、その国以外では再生できないように技術的な封印がされているのです。その仕組みがリージョンコードです。

リージョンコード

映画等のDVDソフトには、リージョンコードと呼ばれる番号が設定されています。一方でDVD再生プレーヤにもリージョンコードが設定されています。ソフトとプレーヤの両方のリージョンコードが同じときだけ、ソフトを再生できるようになっています。そしてリージョンコードは国毎に指定されています。言い換えるなら、プレーヤを購入した国とは別の国で購入したソフトは再生できない可能性があるといことです。

フェーズ リージョン 対象国
-- 制限なし
米国、カナダ
日本、欧州、中東、南アフリカ、エジプト
3 東アジア、東南アジア、香港
4 オーストラリア、中米、カブリ諸国、南米
旧ソビエト連邦緒国、北朝鮮、モンゴル、南アジア、アフリカ緒国
中国

映像方式について

ビデオやDVDの映像方式が異なると、プレーヤによっては再生することができません。映像方式は3種類あります。地域別にみると次の表のようになります。

映像方式 採用国
NTSC 日本、アメリカ、カナダ
PAL 英国、ドイツ(旧西独)、オーストラリア、シンガポール、中国、スペイン、その他
SECAM フランス、ロシア、東欧諸国、その他

輸入DVDの再生する

大まかに2つの方法がありますが、そのうちの1つは法的にグレーなのでここでの解説を省きます。

一番のお勧めは、リージョン毎にプレーヤを用意する事です。一般にDVDプレーヤとして売られているものは、その国毎のリーゾンコードが固定的に割り付けられて設定されているので、そうしたプレーヤは使えません。しかしPC用に販売されているDVDドライブは、最初に再生したDVDのリージョンコードに設定されます。それを利用します。

DVDドライブは新品を購入します。中古品だと、すでにリージョンコードが日本向けである「2」に設定されていると思って間違いありません。1度設定されたから固定されるDVDドライブは無いと思いますので、そうした中古品でも海外向けDVDを再生する事は可能かもしれませんが、こうしたリージョンコード設定の書き換えの回数には制限が設けられているのが普通ですから、やはり中古品は避けましょう。

DVDドライブをPCにセットしたら、後は目的の海外向けDVDソフトをドライブに入れて再生します。するとリージョンコードの設定を行いますというような趣旨のアラートが表示されます。これにOKすると、そのDVDドライブは再生したDVDソフトのリージョンコードと同じになり、以降、海外向けDVD再生機として活用できるようになります。間違えて国内向けDVDを入れないように、ドライブにシールか何かで「海外向け」とでも書いて区別しておきましょう。

おそらく米国で購入する事が多いと思いますが、米国で購入可能なDVDには、米国向けのリージョンコード1と欧州向けのリージョンコード2がありますので、使い分けが必要かもしれません。リージョンコード2の時には、日本向けDVDプレーヤで再生可能ですので、間違えて海外向けDVDプレーヤに挿入しないように注意します。間違えてもエラーが出るだけですので、その時には慌てず、正しいDVDプレーヤで再生してください。

PC用DVDドライブにはもう一つ利点があります。3種類の映像方式の違いを超えて再生する事が可能です。例えば、フランスで購入したDVDは日本のDVDと同じリージョンコードですが、映像方式が異なるので一般のDVDプレーヤで再生できないことがあります。そのような時には、PCで再生することができます。

たった一つだけのDVDソフトでは海外向け専用機を用意するのはもったいない話ですが、他に手に入れる予定がある時には、海外向け専用機を用意してしまうのが最善だと思います。また日本語の字幕にこだわらないのなら、海外で同じタイトルのDVDを購入するのは、とても安上がりです。余談ですが、米国で販売されているタイトルのほとんどは、英語の字幕をONにすることもできますので、英会話の勉強にもなるかもしれません。

その他

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