まず、私は山本でいち先生の信者です。
偶然 Twitter で見かけた頃から、個性的な絵のタッチと底抜けに明るい作風に惹かれていました。基本的に猫耳娘ばかり描かれています。自分も猫耳スキーです。
今回めでたく商業誌連載されるということで期待と不安がありましたが、本作品はファンの期待を裏切らない素晴らしいものです。あらすじは商品説明にあるので省きますが、明るい作風とは裏腹にややシリアスなストーリーもとても新鮮でした。基本的に細けえことはいいんだよ！な作風であり、粗削りです。トップをねらえ2が好きなのでしょうか？
「世界は‥世界が求めるものしか認めようとしない」
夢半ばで諦めてしまった美大予備校？の先生の言葉はいいですね。どんなに情熱を傾けて作品を作ろうとも、世の中に認められ表舞台に出なければ意味がない。先生との対比で描かれている本作品の主人公の少女は、落ちこぼれの受験生。自分も過去に同じ道を歩んでいた事があり、個人的に来るものがありました。
正直、本作品は一般受けするモノではないと思います。絵も作風も全てクセが強いです。それでもひたすらに明るく、山本先生が書かれる作品は見ていると元気が出ます。
単行本一冊の10話構成という事で当初は打切りかな？とも思いましたが、内容を見るに最初から10話で終わる予定だったのでしょう。一ファンとしては何ら疑問も不満もありませんし、山本でいち先生に目をつけてくださった関係各所の皆様、そして本作品を執筆してくださった山本でいち先生には感謝しかありません。願わくば、本作品が世界の多くの猫耳スキーの目にとまり、そして新たなファンを生み出さん事を願ってやみません。（猫耳は終盤しか出てきませんけどね）
追伸
遥か過去に「○○してそうなネコ」という若干インモラルなイラリクをしたにも関わらず、持ち前の明るい作風で昇華してくださった先生には感謝しております。健全でしたが商業化にあたって削除されたようです。賢明な判断だと思います。無茶なリクを申し訳ありませんでした。
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