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縮みゆく男 (扶桑社ミステリー) 文庫 – 2013/8/31

5つ星のうち3.7 143個の評価

スコット・ケアリーは、放射能汚染と殺虫剤の相互作用で、一日に7分の1インチずつ身長が縮んでゆく奇病に冒されてしまう。
世間からの好奇の目、家庭の不和。昆虫なみの大きさになってなお、孤独と絶望のなか苦難に立ち向かう男に訪れる運命とは?
2013年7月に逝去した巨匠マシスンの代表作を、完全新訳で25年ぶりに復刊。巻末には『ランボー』の原作者デイヴィッド・マレルによる詳細なあとがきも収録。
ジャンルを超えて人間の実存と尊厳を問う感動のエンターテインメント!
〈解説 町山智浩〉

商品の説明

著者について

Richard Matheson
リチャード・マシスン
1926年、ニュージャージー州生まれ。幼いころから創作をはじめ、50年に作家デビュー。ホラー、SF、ミステリーなど広い分野で活躍。映像化された作品も多く、本書をはじめとして『激突! 』『ヘルハウス』などでは、みずから脚本も執筆。『ミステリー・ゾーン』をはじめ、TVシリーズにも多くの作品を提供した。2013年死去。

〈扶桑社ロマンスのリチャード・マシスン作品〉
『奇術師の密室』
『深夜の逃亡者』

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 扶桑社 (2013/8/31)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/8/31
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 411ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4594068766
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4594068769
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち3.7 143個の評価

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リチャ−ド・マシスン
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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2023年3月13日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 文庫
    中途障害や病者が抱えがちな怨嗟に由来する激高体質と性的劣等感の裏返しは読者サービスじゃない。
  • 2019年11月28日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 文庫Amazonで購入
     様々な化学物質やら何やらが日常的にいろんなところに紛れ込んでる現代で、「なんかわけのわからない病気に知らない間に侵されちゃってるんじゃないかな、、」みたいな不安に陥ることのある人は少なからずいると思います。そんな不安を如実に反映した名作です。何よりすごいのが、レイチェル・カーソンとかが有名になって環境問題が叫ばれる前の1950年代に、そんな不安の中で生きることを書いてること。
     そして、そんな奇病に侵される人間の孤独を描きつつ、それでも生き続けて文字通り等身大の幸せと出会うという瞬間などはほんとうに美しいです。そんな強かな姿を読者に見せてくれる主人公は、紛れもない現代のヒーロー。

    「アイ・アム・レジェンド」も新訳復刊してほしいなあ。。。

     追記
    現代読者向けの作品じゃないとかいうレビューがあるけど、そんなこといったらすべての古典とされてる名作だってもちろん現代向けじゃないし、そんなことわかって読むのが普通の読書じゃん。古典には古典の読み方があるし、古典的価値ってのはそういうものとは超越して存在するもの。
    13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2014年12月28日に日本でレビュー済み
    フォーマット: Kindle版 (電子書籍)Amazonで購入
    マシスンはとても好きな作家です。後世に与えた影響も大きいし、その作品が今も高い評価を受けているのは、ひとりのファンとしてうれしい限りです。この小説も、日々縮みゆく男をていねいな筆致で描き出した傑作だと思います。

    ですが、あえて、マイナス点をレビューします。それは、現代の読者向きではないということ。
    まずアイデアが短編向き。「男が毎日縮んでいくが、やっとこさ生きてます」というだけ。これを長編に引き延ばしているので、現代の読者にはだいぶ物足りないかと思います。大した事件が起きないのです。
    そして、描写がていねい過ぎるのも気になるところ。地下室で蜘蛛と戦ったり、水を確保したり、クラッカーの欠片を拾ったりする場面が全体の4割くらいを占めています。描写と行動だけで、会話のない場面がこれだけ長いのは、やはり現代の読者向きではないでしょう。
    さらにいうと、オチがエンターテインメントとしてはいかがなものかと…。今までの生き残るための努力とか関係なく、「精神世界バンザイ!」と言っているようなもの。おまけにそれまでの説明を考えると数学的におかしい…。

    主人公の頭を満たす想いは「小さくなっても必死で生き延びるぞ!」ではないことにも驚くと思います。「小さくなっても性欲がすごくて困る」なのです。本当に。もちろん「満たされない性欲」というのは、「奥さんからも男として認められない孤独」を描くための道具なので、その扱い方は見事なのですが。ついには、サーカスの小人と同棲しようとしたりします。
    「カラダが縮む」という現象には、「存在感が小さくなり、社会からもだれからも相手にされない無価値な存在になっていく」という不安が象徴的に描きこまれているので、これこそがこの作品の主眼。とはいっても、あまりに性欲の話が続くので、共感できない人もいるでしょう。

    エンタメ小説の古典を選ぶのは本当に難しい。この作品も、間違いなくすばらしい作品なのだが、エンタメとして考えた場合、現代の読者向きではないというところをお伝えしないと、本選びの指標としては不完全だと感じました。
    20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2015年7月14日に日本でレビュー済み
    フォーマット: Kindle版 (電子書籍)Amazonで購入
    今更この作品をただの娯楽SFと思って
    手に取る人は少ないと思いますが、改めて読み返しても
    主人公を通して人間存在の考察をたどる深い作品であることを再認識させられます。
    町山氏による作品解説が素晴らしかったので、
    既に過去に出版された物をお持ちの方もこの解説を読むために購入されても決して損はしないはずです。
    5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2015年4月10日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 文庫
    毎日3.6mm縮みづづける男が、身長 2.5cmになってからの7日間の物語

    7日✕3.6mm=2.5cm  7日目にはゼロになるはず。

    身長がゼロになる日に、男はどうなってしまうのか・・・、そこに興味が集中しました。

    体が小さくなるにつれ、無力になり、家族や社会への影響力も小さくなって消えていくことに、
    苛立ち、抗い、葛藤する様子も、共感を呼ぶ部分が多く、読み応えがあります。

    この、苛立ち、葛藤は、
    会社の小さな歯車となり、埋もれて消えていくサラリーマン、
    年をとり体力や気力が失われ、近づく死を感じる老年、
    そういった境遇での苛立ち、葛藤と通じるものがあるように思います。

    1,2cmになった人間の視点での日常生活も、この本の白眉です。
    冷蔵庫の上までどうやって登るか、猫や蜘蛛の脅威とどう戦うか、
    などが丹念に描写されています。

    映画のバーティカル・リミットやジュラシック・パークのようでもあり楽します。
    ただ、描写が、やや丁寧すぎてテンポが遅い気もしました。

    主人公の回想として、7日間以前も書き込まれているので、
    身長が縮み始める全過程も描かれています。
    そこには、身長により人間としての価値が変質してしまう冷徹な現実も描かれています。

    なお、SF的な部分は特殊な状況を作りだすための道具程度の扱いです。
    いくつか、無理やりというか非科学的設定もあるので、ハードSFではありません。
    5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2014年2月15日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 文庫
     本書では,主人公スコット・ケアリーが縮んでいく課程を時系列に描くのではなく,すでに身長が1~2センチのサイズにまで縮んでしまった状態で,計算上あと6日で身体が消えてしまうという状況から物語はスタートします。
     そして地下室に閉じこめられた状態でサバイバルしつつ,フラッシュバック的にこれまでの縮みゆく課程も描かれるという構成をとっています。
     従って主となるのは女郎蜘蛛に命を狙われながらも,まるで登山をするように家具によじ登って食料を探しサバイバルする1週間を過ごす間,おれはいったいなぜここまでして生きようとしているのかと自問自答を繰り返すことになります。

     「おれは確かにまだ生きているが,自覚を持って生きているのだろうか,単なる生存本能がなせるわざなのではないか」と。
     「なぜあきらめないのだろう。どうしてこんなにねばるんだ」

     その一方で,徐々に身体が縮んでいく課程で,人間としての尊厳や希望を奪われ,絶望感から自暴自棄になっていく課程も描かれます。
     夫として,男としてのプライドが損なわれ,妻に冷たく当たり散らさずにはおれないスコット。
     これは病人が自分のふがいなさに怒りっぽくなる状況に似ている。
     しかし,ある日,ある女性と出会ったことから事実を受け入れる気持ちを持つようになる。
     「事実を受け入れて乗り越えてやる。もう恐れたりしない」

     限りなく小さくなっていくスコットの,終盤における生きるための戦いが涙ぐましい。
     人間の尊厳と生存の意味を問う,単なるエンターテイメントを超えたものを感じさせる作品です。
    16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2014年7月23日に日本でレビュー済み
    フォーマット: Kindle版 (電子書籍)Amazonで購入
    現代の日本に生きている人の縮図である。

    極一部かもしれないが・・

    なんだか息苦しい人におすすめ!
  • 2014年7月26日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 文庫Amazonで購入
    「ざまみろ」 男ならこの言葉をいつ吐くべきなのか。何に向かって吐くべきなのか。この小説が教えてくれた。

    なんていうことを書いてみたくなる。そんな読後感があります。
    米米クラブの「浪漫飛行」を聴きたくなる。そんな読後感があります。