一時期より購入しやすくなったとはいえ、未だに様々な労力を要求される美少女プラモ・30MS。その入手法と楽しみ方を綴ったコミックエッセイシリーズがこちらである。

最初にお断りしておくが、今作の表紙にデカデカと陣取るネ〇ァリア嬢について、本編での活躍は少な目である。というのも、今回は「ネ〇ァリア予約編」というべき内容で、キットそのものの楽しみ方については次巻で取り上げられる予定になっているようだ。続きを楽しみに待てる、というのは読者にとって喜ばしいことである。

さて、シリーズ第三弾となった今作は、これまでよりも実用的な情報が目白押しだ。特に目を見張るのは、具体性にあふれたネット予約のエピソード。
プラモに限った話ではないが、今やホビー関連商品のネット予約は誇張なしに地獄である。無策で挑んでも成果を上げられないことが殆どだろう。
この場での詳細な言及は避けるが、経験とデータに基づく記録は、一読すれば実践したくなる説得力があった。

30MSは、今年に入って無謀とも思える展開に着手したが、我々はバン〇イによって混沌を極める30MSの海を、いかに泳いでゆけばいいのだろうか? その回答の一つが、まさにこのシリーズだろう。
ブレイン諸兄の羅針盤として、より多く読まれることを願わずにはいられない。

サークル「夢屋花乃屋」の漫画作品です。
30MSという美少女プラモ集める作者さんのエッセイな内容です。
争奪戦とも言える購入の困難さがよく伝わってきます。また、プラモデルやフィギアを持ってれば一度はしてしまうこの子はこう喋る、こう動くといった妄想も描かれています。
プラモデルもまだまだ出てくるみたいなので、このシリーズ続けて欲しいですね。