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下記のメッセージを削除しますタイトル:笛地さんへ(長文注意)
投稿者:X-Virus
投稿日:2008-10-19
メッセージ:
話題がスレッドのテーマから離れているようです。
笛地さんの懸念は、以前の私であったなら同意するところです。しかし最近、考え方が変わってきました。
まずネットを含めて公開をされない作品についてですが、そういった作品は数多くあるでしょう。しかし消えてしまうことに懸念はありません。仮にそうした作品に出会う時、これが闇に消えて行ってしまうのかと嘆くこともありますが、それはそれで良いのだと思うようになりました。
理由をうまく説明できないかもしれませんが、そう思うようになった背景の説明を試みてみます。
長文です。
公開された作品はもとより、一般の市場に出回った作品ですら消えていってしまうことは常に起きています。サイトも同じです。現れては消え…以前の私なら、消えてしまうことに耐えられなかったでしょう。恐怖ですらあったかもしれません。しかし今の私の中には、消えてしまうことへの恐怖はありません。考え方が変わったのは、あるコレクターが亡くなったことに大きく関係します。
彼のコレクションのほんの一部を見せてもらったことがあります。彼はちょっとした集まりに、見せるために厳選した資料を持ってきてくれました。それは見たことのない作品も含まれていました。改めて見る機会を用意するとの言葉を信じましたが、残念ながらこの世を去ってしまいました。
それがきっかけとなっていますが、その彼と西尾さんのパフォーマンスを見たことも、今の考え方に影響があると思います。パフォーマンスは、作家と時空を共有する中でのみ感じられる特殊な作品です。仮に映像化することで、そのエッセンスは蓄えることができますが、現実に作品の内容を伝えているとは言えません。またこうしたパフォーマンスは、その時に行われたことが作品のテーマと絡んでいたりするのです。つまり作品が消えて行くことで、強烈な印象を観客に与えることができているのだと理解しています。
こうした作家と観衆が時空を共有する作品の一つの形態がネットではないかと思うのです。サイト制作者はパフォーマンスとしての意識は無いかもしれないのですが、一方そのサイトが永続的にそうした形態を保っていけるとも思ってはいないことから、作家と観衆が時空を共有したパフォーマンスの一種なのではないかと思うようになりました。パフォーマンスは単なる作品ではなく、作家の演出が観客に伝わり、観客のフィードバックにより作品が変化していくので、作家も観客も同時に得る所の多い方法なのだと思います。
ネットという媒体の場合、反応を受け取るシステムが無い限り、相当能動的な反応しか見れないのだと思います。例え話が有効なものかは判りませんが、演劇のようなパフォーマンスの場合、観客数、拍手の数、ファンレター、評論と様々な形で反応を見ることが出来ますが、ネットの場合、的確なシステムが無いと、反応は得にくいと思います。
それと消え行く作品についてですが、作品には大きく分けて2つあると思うようになりました。観衆へ訴えるために生まれた作品と、創作意欲を消費するために生まれた作品です。製作した作家も、実はどちらに分類される作品か判らないまま作品を生み出していることがあります。観衆へ訴えるために製作したのにも関わらず、観衆に見てもらうためのファクターを持たない作品もあるのです。一方、創作意欲を消費するために生まれた作品であるにも関わらず、観衆に訴えかけてくる作品もあるのです。
創作意欲を消費するために製作されたものの場合、もともと見せるために製作されたのではないので人知れず消えて行く運命であったのです。それに光を当てるのが良いのか悪いのかは判断つきかねますが、もともと消えて行く運命のものなのですから、人知れず消えても致し方ないのではないでしょうか。ただ、そうした作品を偶然にも目にして、それが持つ力に惹かれたような時、ついそれを大勢の人と共有したいとう衝動を抑えられなくなることもあります。しかし本当にその作品の力を多くの人が感じられるのでしょうか。
先日トークショーを拝聴して思ったのは、作品を受け取る側が本質の部分を感じられないとき、作品の価値は無いに等しいのではと思ったのです。どんなにか美しい彫像を作ったとしても、受取手がいなければ、それはただの土塊なのではないでしょうか。作品の価値は、判る人がいてこそなのだと思います。作家だけが判る作品もあるかも知れません。結局、判る人の手に渡った作品は幸運だったと言えます。確かに公開されれば、正当な継承者の手に渡るかもしれませんが、不当な扱いを受けるかもしれません。リスクが伴うのです。
もし対策というものが、リスクなしで正当な継承者の手に渡る、あるいは正当な評価のみを受ける方法と言うのであれば、大いに議論する価値はあると思います。興味深い議論になるでしょう。いかがでしょうか。
■説明
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