「怪獣王女シン」
公開日:2000.04.11
更新日:2004.09.17
■あらすじ
シンはお風呂が大好きで、今日もご機嫌に水浴びを楽しんでいました。でも、どこかいつもと違う様子。そんな時、
「あんた、公園の池で何やってんのよ!」
「だって、お風呂大好きなンだも\x{301c}ん」
怒られても、全然気にしないシンにあきれて、仲間もただただあきれるしかありません。何と、シンは公園の池をバスタブ代りに水浴びを楽しんでいたのです。しかも巨人となって…
「リンスはいかが?」
男ふたりが声をかけてきました。彼らは消火栓からの水で、シンの体から石鹸の泡を流してくれました。
「髪を乾かすのにファンが必要ね。」
シンがそう考えたとき、運の悪い?ことに軽飛行機が飛んでいるのがシンの目に留まりました。すかさず捕まえて、プロペラを自分に向けると髪を乾かし始めました。飛行機に乗っているほうはたまったものじゃないけれど、巨大な手から逃れることはできません。やがて髪も乾いて、用の無くなった軽飛行機は開放されました。
「もういっていもいいよ」
シンはまるで紙飛行機のように軽飛行機を投げました。ところがその時の衝撃で、軽飛行機のエンジンが止まってしまったのです。軽飛行機は操縦もままならず、ビルに向かってふらふらと飛んでいます。このままでは飛行機はビルに激突してしまうでしょう。
「大変!飛行機を助けなければ!」
シンは飛行機を捕まえるために、通りを一直線に駆け出しました。でも足もとには、目を向けませんでしたから、シンの行く手は大混乱になっていました・・・
■解説
シンは人気があります。シンの魅力はめちゃくちゃに明るい性格にあります。しかし彼女の魅力はそれだけではありません。
持ち前の軽い性格のため、とても正義の味方と呼べないような行動をとったりするシン。それがかえって愛くるしささえ感じさせるから不思議です。そういったところにシンの人気があります。この作品では、シンのその無邪気な行動が、いつもにまして自然災害級の被害を街に及ぼします。なにせ今回は巨人として登場しますので、彼女の何気ない行動が及ぼす影響は怪獣に等しいものがあります。その被害の状況と、あまりに無邪気すぎて憎めないシンとのギャップが面白く表現されています。
■Femforce No.101《Femforce Yesterday Syndrome 1/3》
[img]
[ 前の作品 ]
[ 作品リストに戻る ]
[ 次の作品 ]
ライブラリで紹介した作品の検索ができます