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地球最後の日


SRワタナベマコト作品


公開日:2001.09.11
更新日:2004.09.17


あらすじ

地球・・・

幾多の宇宙からの侵略者たち挑み、そして克服できなかった星。しかしこんどの宇宙人たちは、征服を成功させる自信があった。

「我々に目を付けられたらもう終わりだ」

それもそのはず、彼らの乗っている宇宙船は宇宙一の大きさを誇っていたのだ。彼らはすでに地球を征服したあとのことを考えているほどに地球を簡単に攻略できると思いこんでいた。だが彼らにも誤算があった。

地球に着陸した宇宙人らは、さっそく宇宙船の周囲をモニターで調べ始めた。そこで彼らはモニターにとんでもないものを見ることになった。

モニターに映し出されたのは、宇宙船よりも遙かに巨大な女の巨人。その向こうにも、さらに男の巨人が立っていた。地球は巨人の星だったのだ。そして宇宙船が着陸していたいたのは、巨大なベッドの上であった・・・

解説

SFと言えるのか怪しい話です。宇宙船が着陸したのがベッドの上。そして巨人の男と女。宇宙船の形は、まさにベッドで使う小道具のよう。この宇宙船の運命が見えてくるようなシチュエーション。そして、皆さんが想像しているようなことに、宇宙船は使われてしまうのです。

武装集団の宇宙船ですが、予期せぬ出来事に対応できぬうちに故障。武器も何も使えない状態で、ことの成り行きを見守るしかないというのは、あまりにも情けない宇宙人のテクノロジー。ほんとうに他の惑星を侵略できたのか疑ってしまいます。これまで地球にやってきた宇宙人たちも、同じ運命を辿っていたのでしょうか。とはいえ、SF雑誌向けに描かれた作品ではありませんので、そういった細かいエピソードはありません。もっと別の部分が肝心要なのです。そしてそうした要の部分にに、ページを割いて構成しています。こういった作品、ありそうでなかなかありません。貴重です。

そうそう、ひとつ言い忘れていました。このタイトルはオチに結びついているんですよ。ちゃんとね。でも、皆さんが考えているのオチとは違うと思います。


掲載情報

ポプリクラブ《Vol.59》

[img]
発行:大洋書房
初版:1993年10月1日
雑誌コード:雑誌13855-10
価格:340円(定価350円)
サイズ:B5・平綴


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