中田雅喜 作品
公開日:2000.02.06
更新日:2004.09.17
■あらすじ
ひとりの青年がサハラ砂漠に向かった。目的は、アリスという少女の救出だ。
アリスは不老不死の研究をしている博士にさらわれたのだった。
青年の乗った飛行機は、目的地付近の砂漠に墜落した。無線機は壊れ、食料も水もなかった。生存者は青年を含めて3人。青年は助かるにはアリスの捕らわれている家を探すしかないと提案し、生存者3人は家を目指して北に向かった。
やがて家が見えた。いや、家だと思ったのは大きな桃のようなものだった。それは、砂の中からほんのの少しだけ見えるようにうずもれていた。3人は生き残るため桃の割れ目を引き裂こうとした。
■解説
この作品は、高橋葉介氏の作品「亜里子の館(ありすのやかた)」のパロディとして構成されています。しかし、オリジナルの作品とは全く異なるタイプのキャラクタを配置し、異なる展開で物語を再構成してあります。とはいえ、オリジナルの雰囲気を持っていいます。物語も再構成されながら、いたるところにオリジナルを感じさせる部分があり、オリジナルを知っていると笑いも奥行きを増すようになっています。オリジナルを知らなくても、中田氏のパロディ作品に一貫してる作風があり、それはそれで楽しめるようになっています。
この解説は、書き直しました。以前の解説は、高橋氏の作品ならびに中田氏の作品の両方について勉強不足のままに書き上げてしまったものでした。このサイトを開き、多くの作品を読み直した今、改めて作家が作品に込めた愛情を感じました。でもこの作品については、まだどこかに引っかかるものがあります。きっと中田氏のことですから、ひとつの作品のパロディであるということではなく、複数の作品のパロディをミックスしてるに違いないからです。それは、これから改めて調査することにして、ひとまず、この解説で落ち着くことにします。
最後に、この作品のタイトルは高橋葉介氏の作品「夢幻少女」にかけてつけられたものです。
■紹介してる中田雅喜氏の作品
G-ZONEではこの他に下記の中田雅喜氏の作品を紹介しています。
■そこはまだダメ!
[img]■漫画ブリッコ 《1983年8月号》
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