The 30 Foot Bride of Candy Rock

日本劇場未公開

Sidney Miller 監督作品

あらすじ

大きさの違いを乗り越えて二人は初夜を迎えたが…

ルーサーは廃品回収業を営みながら、日々、実験と発明に明け暮れていた。もっとも彼の発明品のほとんどはがらくたも同然のどうしようもないものだ。

そんな彼の一番のお気に入りの発明品は、ロボットに似たおしゃべりもできる「マックス」だ。そんなルーサーだけれども彼のことを好いてくれるエミールー。彼女の父は銀行家でありラジオ局を持つキャンディロック一番の名士だった。

ある日エミールーは家出してルーサーに結婚の意志を確かめる。2人はダイナソー国立公園で人目を忍んで話しあっていたが、どうしたことかマックスが突然「結婚、遅い、たぶん、しない、決してしない」と言い始めた。それを聞いて憤慨するエミールー。エミールーはパニックを起こして火山ガスの噴出する岩陰に。ガスを吸い込んだメリールーの体に変化が。岩陰から出てルーサーの前に現れたメリールーの体は30フィートにも達していた。

夫婦げんかの末にエミールーは実家に向かった

巨大になったエミールーをそのまま受け入れてしまえる温かい心を持ったルーサーは、そのままのエミールーと結婚する。二人は幸せだった。そして世にも奇妙な夫婦生活が始まった。

解説

この作品は温かみのある作品に仕上がっていまして、個人的にはお気に入りです。内容的にはコメディなので、ほのぼのした子供と一緒に楽しめるものです。特撮はたいしたことありませんが、このころの映画にしては良い出来栄えです。

この映画は映画作品「妖怪巨大女」にインスパイアされて作られたのだと思いますが、特殊効果の技術は格段の差があり、この映画の方に軍配が上がります。えてして二番煎じのものは元にした映画より出来がおちるものが多いのですが、この映画は元にした映画を超える出来栄えに仕上がっています。しかしながら巨大化した女性の話としての象徴は、妖怪巨大女であることは間違いありません。やはり、最初のものよりインパクトが少ないのでしょうか。

ところで主人公のルー・コステロ氏は、バッド・アボット氏とコンビでTVショーなどに出演していた公開当時人気のあったコメディアンです。余談ですがコステロ氏は、演技の雰囲気や姿がなんとなく、せんだみつお氏に似ています。そのため私は、この映画を見ている間中イメージがラップしてしまいました。

パロディシーン満載の映画作品「アタック・オブ・ザ・ジャイアントウーマン」には、この映画のパロディシーンも登場します。

Published : 1999.05.01
Update : 2004.09.17

The 30 Foot Bride of Candy Rock

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