モジャ公

第35話 カビカビ大作戦

原作:藤子不二雄

あらすじ

みきちゃんはある日、空夫たちの騒動にまきこまれ、巨大化する羽目に。空夫たちは突然目の前に現れた巨大なみきにぼう然とするが、一番驚いたのはみき本人だった。

どこにも隠れようもないみきちゃんは、ビルの谷間でどうしたらよいか判らぬまま途方にくれるばかり。報道陣も集まって、騒ぎは大きくなってしまう。空夫たちも元に戻す方法が判らず、みくを慰めるだけだった。やがて泣き出したみくちゃんは...

河野みき

みきちゃんは、巨大化したあともお嬢様でしたね。巨大化した自分に視線が集まることに恥ずかしさを感じているようでしたから、どこか隠れるところがあったら喜んで隠れたことでしょう。

報道陣のヘリコプターによる風で髪が乱れないように苦労していたし、一番気にしていたのはピアノのレッスンでした。そのヘリコプターからレポートしている報道アナウンサーによれば、身長は軽く45mを越しているとのこと。10階建てのビルよりも大きい体です。みきさちゃんがパニックになれば大災害になるところですが、好奇心旺盛でふだんから空夫たちの騒動で慣れているのか意外に冷静です。

それでも巨大化直後に駆けつけてきた空夫が足下にきたのを見て、スカートの中を覗かれたと思ったに違いありません。空夫に文句を付けていたのが印象的でした。

解説

原作者の藤子不二雄氏の描く作品は、少年の心にいつも残るものでした。突拍子もない話ばかりか、ちょっとエッチだったちもする。入浴シーンは意外と多いし、スカートの中からパンツが見えたりもする。でも性的ないやらしさはなく、さらりと描いているとこがすごい。そういえば、手塚治虫氏の作品も、その手の子供向けの作品は多いですね。両氏ともに長く活躍してもらいたい方でした。御めい福をお祈りいたします。

ところで、みくちゃんが歩くとき作品中でも、ものすごい地響きが発生しています。もし比重が変らずにみきちゃんが巨大化していたのなら、1万トンは越えていたと思いますから、実際には地響きどころではなく道路は破壊されたはずです。それに、この大きさのまま海に飛び込むとこがありますが、本当ならこの巨体が勢い良く飛び込むと津波が発生して被害が出たことでしょう。

Published : 2000.03.13
Update : 2004.09.17

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