東京大パニック

ワンダービット第1巻

島本和彦 作品

あらすじ

戦いのゴングが鳴らされて...

その日、東京にアスキングが上陸した。

生物科学専門家の首藤レイは顧問として政府に召喚された。どのような攻撃を行うのか。首藤レイは主張する「地球上のすべての生物には目的があります!」。

首藤の主張は通り、怪獣を殺さずに疲れさせるという作戦が実行に移された。首藤の開発した超巨大化光線砲を使って、体重70Kg以下の人間を一人巨大化し怪獣と肉弾戦を行うことになった。70Kg以下の体重であること、長時間の戦いに慣れていること、精神的にも肉体的にもタフであること、格闘の技を多くもち使い慣れていること、巨大化させて見栄えのする者、などの条件を満たす人間。

そして選ばれたのは、女子プロレスラーの豊多奈美だった。

解説

特別編より豊多奈美

島本和彦氏の描くマンガは、ともすると作者の自己満足に陥ったような作品に見えます。全く読者を無視して作者の重いのほどを紙面にぶつけているかのように見えますが、実は冷静に計算された作品なのです。島本氏らしい作風は、漫画学校の教本にでも載っていそうな脚本を味のある絵柄で巧みに隠しているところにあるのかもしれません。そのため、一度この作風の味を占めると、また味わってみたくなる、そんな作品ばかりだと言えそうです。

島本氏は、この作品とは別に女子プロを主題とした「燃える!!女子プロレス」というマンガを描いています。その作品に登場するのが豊多奈美で、本作品は番外編と言えます。豊多奈美というキャラクターは、作品を描いた当時全日本女子プロレスに所属していた豊田真奈美だと思われます。実際、島田氏は女子プロレスが好きなようで、そうした思いもあって、本作品が生まれたのだと思います。

Published : 1999.05.31
Update : 2004.09.17

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