美少女剣士クミコ

内山亜紀 作品

あらすじ

あたし、クミコ!

14才!

処女!

良い子のクミコの趣味は、ひとりH。けれど、今日のクミコの・・・は、いつもと違うような・・・

気が遠くなる・・・

気がつくとわたしは、どこかの島の遺跡にいました。ベッドの上で、していたはずなのに・・・これは夢かしら。服装も普段のわたしのではなく、まるで剣士の戦闘服。こんなにはっきりした夢なんてあるのかしら。これは夢ではないわ。

わたしが遺跡の奥へ進むと、巨大なドラゴンが現れた。わたしが武器を望むと、わたしの手には剣が。そしてわたしは、ドラゴンをこともなげに倒してしまった。

超能力戦士クミコ誕生!

そしてわたしは、この世界にわたしを引き込んだ相手と戦うことに・・・

解説

怨霊の作り出した世界。そこでは想像力と想像力の戦い。想像力の豊かな方が勝つ世界。そうした世界でクミコは巨大化します。何でもありという設定の世界での巨大化というのは、ご都合主義的でなんとなくずるい感じがします。まあSF的な雰囲気の""中で、美少女の戦いを単純に楽しんで貰おうという""作者の計らいであると考えると、なんとなく許せてしまいますが。

生死をかけて戦うとき、結局勝てば良いのですから、どんな方法でも選択できるなら選択するでしょう。たとえそれが、無様な方法や卑怯な方法であっても、勝つことが重要なのです。巨大化は決して無様な方法ではありませんが、卑怯だとまでは言いませんが、ご都合主義のように見えます。ご都合主義のように見えてしまうのは、一般的に力の大きさが体の大きさに比例しているという考え方あるからです。そうした考え方が怪獣などを生み出し、またそうした怪獣の並々ならぬパワーを多くの作品を通して見聞きし、概念として植え付けられた結果であるともいえます。その逆に、可愛いものは弱いという概念も、実は同じ概念から生まれたものです。どちらが表でどちらが裏ということはありませんが、大きい=強い、可愛い=弱いという考え方は、表裏一体の概念といえます。しかし、この作品はこの表裏一体の概念の両方を満たすことはできます。この作品は、大きくて可愛いというものが存在することを教えてくれます。それでは、大きくて可愛い少女は、強いのでしょうか。それは作家次第ということになります。この作品の場合は・・・ご自身でお確かめください。

内山氏のその他の収録作品

G-ZONEでは、内山亜紀氏の作品として他に下記の作品を紹介しています。

Published : 2000.03.20
Update : 2004.09.17

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