巨大少女と呼ばれて

渡辺ヒデユキ 作品

あらすじ

東京新宿に突然現れた巨大な少女。なぜ少女は巨大なのか、何の目的で新宿に現れたのだろうか、誰もがそう思いつつ巨人に注目していた。

少女は強姦され、その恨みを晴らすために巨大化し、そして欲に溺れた男たちに復讐するべく、新宿の繁華街に現れたのだった。今や少女の恨みは、世の中全部の男に向けられていたのです。ビルを破壊し、男を捻り潰し踏みつぶして復讐を決行する少女。ところが、新宿に群がる男たちは、その程度のことで臆することはなかったのだ"。

男達は身の危険をも顧みず"に、少女をなんとか犯そうと、死を覚悟で望んでいった。いつしかゾンビと化した男たちが、少女の足下をうめつくしていた。男の情念の強さを知った少女。しかし情念の強さだけでは、少女に勝つことはできない。しかし、そうした男たちの情念が、なんと奈良の大仏を奮い立たせたのだった。男たちの思いを晴らすため、大仏が男たちの代わりとなって少女に向かわせていった・・・

解説

この少女、名前は不明。それだけでなく、どうやって巨大化したのかも不明なら、新宿まで来た方法も不明。よく分からないことだらけの巨大少女。とにかく作者の意図が、新宿で巨大少女を暴せたいという、その一点にあることは確かです。

ゴジラよろしく新宿を闊歩して、ビルを破壊します。怒れる少女(?)は、男どもを踏みつぶしたり、指でつまんでつぶしたりと、かなり残酷なことを平気で行っています。少女は正義の味方ではありませんが、聞くも涙、語るも涙の同情を誘う(?)動機があって暴れているので、全くの悪者というわけでも無いのです。こうして少女が復讐心を満たすために、巨人となって現れるわけですから、大魔神よろしく恐怖をあおられそうなものなのですが、軽いギャグマンガとして作られています。まさに怪獣が女の子だったらという作者の思いを渡辺氏独特の作風に乗せてできあがったものと言えます。

趣味丸出しの渡辺氏に心からエールを送りたい!

他の作品について

渡辺氏の作品は、本作品の他に「戦え!ゆかりちゃん」を紹介しています。

Published : 2001.09.01
Update : 2004.09.17

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