メデューサの首

ソーサリアンシリーズ(5)

豊島ゆーさく作品

あらすじ

アボ国王子ディル・シモン・ズ・アボは女神エレアに会うために急いでいた。

なのに、唐突に現れた巨人族の女の子に追いかけられていた。体格差もあり逃げ切ることが不可能だと思ったディルは、不本意ながらも左手の紋章の力を使って女の子を投げ飛ばした。

それが、かえってよくなかった。巨人の女の子は、自分より強いディルに惚れてしまったのだ。抱きついてくる女の子を跳ねのけとウとして、ディルは女の子の服の中に落ちてしまい、より状況を悪化?させてしまった。女の子は責任をとって、結婚しろとディルに迫ってきてしまう。

そんなこんなの中、ディルは女神エレアに会うことが出来た。ディルの本当の目的は、メデューサを退治することだった。しかし、巨人の女の子に迫られるし、女神は酒乱だし、ディルは目的を成就できるのだろうか。

解説

ファンタジー物なので巨人が出てきてもそんなに驚きはしないが、主人公以外の巨人が冒頭から出てくるのは珍しい。ファンタジー物にありがちな作者の独りよがり的な所はなく、構成がしっかりした作品。巨人女は一応物語の伏線になっています。

この作品は主人公以外、やたらと女が出てきます。色気があるかどうかは別にして、とにかく女が登場する。と言うわけで、巨人も女ということなんでしょうね。

世界観

登場人物が所属する種族について、ちょこっと解説。

巨人族

この話では巨人族は1人しか登場しない。冒頭に出てくる女の子は巨人族の娘。身長は推定15m。ディルを鷲掴みにできる大きさ。

妖精

すごい妖精がいたものだ。妖精国一期(いちご)組系錯羅(さくら)組代替の名前も凄いぞ、岩獄(いわくに)源五郎だ。名前からお判りの通り♂だ。しかも中年のヤクザの妖精。めちゃくちゃ強いぞ。身長は推定20cm。

Published : 2000.02.06
Update : 2004.09.17

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