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タイトル お勧めします。
名前 笛地静恵
本文 あまずっぱい。
十代の恋愛の、ややこしさを思い出させてくれます。
十代は、自尊心や羞恥心などの、実に、いろいろなもので、双方の心の中が、ぐしゃぐしゃになっている時期です。
性的な欲望の高まりが、それに拍車をかけます。
小さいと思っていた彼女の胸もとが、意外に膨らんでいた。口の中の臭いを、近くにいて感じた。男性は、容易に勃起してしまいます。気持ちが、かき乱されてしまいます。
それを越えて、たがいに個人として自立した恋愛の関係にまで、たどりつくためには、いろいろなきっかけがいります。
時には、身も、心も、ぼろぼろになるような、危機を通過しなければなりません。
家内制自転車操業。さんの作品は、そうしたことを、遥かに思い出させてくれます。
彼は、達者な技巧を持っています。パースペクティブの取り方や、コマワリという漫画の技法を活用して、巨大感を充分に堪能させてくれます。しかし、表面的な効果だけに、止まらない奥行きがあります。
二人の男女は、危機を乗り越えて、さらに新たな危機へと進むことでしょう。それが、恋愛というものだからです。
作者は、画面全体で、主張してくれています。
適切なBGMがあるとすれば、ポップで明るい暗くないしらべでしょう。
笛地は、書店で扱っていないと断られてから、これも近所のコンビニのローソンの棚で見つけました。
青年漫画誌の購入は、表紙がカラフル過ぎて恥ずかしいという、諸兄にもお勧めします。これは、買いです。
雑誌の大画面を、作品が要求しています。良い映画は、家庭でDVDで観賞するのでは不十分で、映画館の大画面で見ないと、真価が伝わらないのと、同じことがいえます。
投稿日 2013-12-13

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