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旧ライブラリ管理システム
旧システム
ここで紹介するシステムは、現在では使われておりませんが、手前味噌になりますが非常に良くできたシステムだったと思います。仕事とは別に、全くの趣味で作成したものでしたが、このシステムからPOSレジと連動したネットショップも誕生しました。説明書きは、運用当時に書いたものですが、消し去るのはもったいなかったのでリニューアル後も残す事にしました。
よく聞かれること
よく、「ライブラリの更新が頻繁に行うのは大変ですね」というご質問をいただきます。確かに作品の解説をするための準備は大変です。その上、新しく書き上げたページのレイアウトを整えたり、目次ページにリンクを増やしたりと、作業は煩雑です。
しかし、実はそのような煩雑な作業を行ってはいないのです。それは、解説を書いてしまえば、あとは自動的に更新してくれるシステムをG-ZONE用に作り上げたからです。つまり原稿さえ書いてさえしまえば、後はボタンをクリックするだけなのです。まあ、書くことが問題なんですがね(^_^ゞ
ここでライブラリ更新を手助けしてくれているこのシステムについて、紹介したいと思います。
なぜシステムを作ったのか
1999年を終わろうとするころには、膨大になってきたライブラリの更新が大変になってきました。そのころは現在から比べても少ないページしかありませんでしたが、それでも100ページあまりあるサイトの管理は大変だったのです。
管理を少しでも楽にしたいと常々考えていました。そしてそれを実現する時がやってきたのです。システムを完成させるまでの1ヶ月半、サイトの更新をお休みしました。そしてシステムは2000年2月に完成しました。改良に改良を重ねた現在では、おおよそ次の図のような構成で動作しています。
注:4Dロゴは4D社の商標です
ApacheロゴはApache Software Foundationの商標です
PerlロゴはO'REILLY社のTMです
システムは副産物として、ページデザインの変更を容易にしてくれました。HTMLのテンプレートファイルを変更するだけで、各ページのレイアウトを一度に変更することができるようになったのです。またテンプレートファイルは、一般に販売されているHTMLエディタを利用して作成できるので、管理の問題を気にせずにデザインを凝ったものにすることができるようになりました。
変則クライアントサーバシステム
このシステムは変則的なクライアントサーバシステムと言えます。特徴的なのは、メインのデータベースがクライアント側にあり、その一部がサーバ側で公開されている点にあります。
通常、クライアントサーバシステムは、サーバ側にメインのデータベースがあり、このサーバにあるデータを複数の人で共有して使います。しかし、このシステムの場合、サーバ側の情報を複数の人が書き換えることはなく、しかもオフライン環境でメインデータを書き換えることが方が都合が良いのです。そのためにクライアント側でメインデータを持つことにしました。
サーバ側
サーバ側は現在非常にシンプルな構成になっています。複数の無料レンタルサーバを縦断した形でサイトを構成したいた事と関係していますが、サーバ側には特別に機能は必要ありません。
自己管理のサーバになってからは、検索に対応するためのエンジンには、Perlで作成した自作のプログラムが動作しています。データ部はテキストベースのファイルが使用されており、これをクライアント側から自動更新しています。
注:現在はテキストベースのファイルシステムは利用しておりません
ユーザインターフェース
このシステムの要ともいえるクライアントシステムの使い勝手が、そのままサーバのコンテンツの更新のしやすさに影響してきます。そのためユーザインターフェース部分はかなりの力作となって、そのまま販売できるのではと思えるほどのクオリティになっていると自負しています。
また、掲載媒体と作品のデータテーブルを分け、これらをリレーショナル関連付けをして管理しているために、ひとつの作品が複数の媒体で発表されている、またはひとつの媒体に複数の作品が発表されているケースも簡単に対応できるよう工夫されています。
さらに画像データを情報レコードに関連づけして管理しているのも、このシステムの特徴です。画像データは各作品と関連づけされ、圧縮されてシステム内に保管されています。そのためサムネイルとして作品レコードなどに表示され、作品を管理する上で一役買っています。これら圧縮された画像データは必要な時自動で解凍され、サーバに転送されるのです。
MacOS 9 でのクライアント動作画面
現在はクライアントは MacOS X で稼働させています。しかし、以前はWindowsのノートブックを愛用していたため、Windowsでも動作できるように作成してあります。
これも4th Dimensionのお陰で、MacintoshでもWindowsでも同じインターフェースで使うことが出来、ライブラリ更新に大きな力を与えてくれました。
Windows でのクライアント動作画面
あとがき
もともとの仕事がこうしたデータベースを使ったアプリケーションを開発制作することなので、こうした開発ツールを持っていたことが、このシステムの開発に大きな力となりました。
現在は、全く別のシステム移行してしまいました。ブラウザの進化が主な理由で、こうしたアプリケーションをクライアントに利用するシーンは減っていくのだろうと思います。