妖精たちの森がどもまでも続き妖精と人間が友達だったころ、破壊の精ヘクサスが現れ大地は毒で汚染され森は荒れ果てた。多くの友は逃げ出し2度と戻らなかった。私が自然の魔力を使いヘクサスを木に閉じ込めた後、シダの谷に平和が戻った。
マジーはクリスタに破壊の精ヘクサスの話をしたが、クリスタは聞いていなかった。クリスタはまだ遊び盛りの妖精だった。魔法も体してうまくなかった。それでもマジーは将来、自分の後を継げるのはクリスタしかいないと感じていた。
マジーのところを出たクリスタは森の中で飛び回った。すぐに遊び仲間が加わってきた。熱くなったクリスタは、掟を破って森の上に出てしまった。
初めて見た外の世界は広大でまぶしかった、そして美しかった。が、遥かむこうに黒い煙が上がっていた。何だろうか、ヘクサス? クリスタは言いようない不安を抱えマジーに聞くが、マジーは心配はないという。
マジーと別れたクリスタは、森でコウモリのバッティに会う。人間のところで実験動物として扱われたバッティはかなり頭が壊れていたが、彼はきのいいコウモリだった。バッティは人間の話を妖精たちにするが、皆は伝説の動物だと相手にしなかった。クリスタを除いて。
バッティの話を聞いたクリスタは、人間がいるという警告の山にひとりで向かった。警告の山に来ると木には大きな赤い×印がついている。何のマークだろうか。
ザックの仕事は伐採機が切り倒すための木にマークをつけることだった。森の中での仕事はあんまり好きではなかったが、音楽を聞きながらできるところは気に入っていた。森の奥で変な形の木をみつける。マークをつけるのを躊躇したザックだったが、マーキング用のスプレーを使って飛んできた虫を追い払っているうち、不本意ながらその木にマークをつけてしまった。そのとき光輝く小さなものがザックの目に入った。捕まえようと夢中になるザックの後ろに伐採機のカッターが。
クリスタは山のように巨大な人間に見つかってしまった。懸命に逃げるクリスタだったが、その人間が奇妙な形の怪物に襲われそうになった時に、人間に背後から来る怪物を見せるために自分の見ているものを人間に見せようと魔法を使った。しかし、発音が良くなかったため魔法は違った形であらわれた。
ザックの体は一瞬にして小さくなってしまった。