やけくそ天使

ヌルヌル星のプリンセス

吾妻ひでお作品

あらすじ

作品より抜粋

大泉学園よりも北海道よりも遠くにある二重星ヌルヌル。そこには一人の美しいお姫様がいました。お姫様は皆にプリンセス・アソコと呼ばれていました。

「プリンセス・アソコ様、お勉強の時間です。」

アソコ姫のお目付け役がアソコ姫を呼びに部屋に入ると、アソコ姫はこともあろうか、エロ本に興じていたのでした。お目付け役がアソコ姫の部屋を探索すると、エロ本ばかりでなくブルーフィルムまで出てきたのでした。お目付け役がたしなめると、アソコ姫が言いました。

「わたしだって年ごろの女の子、時にはかわいい男とグチャグチャナメナメ…」

しかしそれはアソコ姫には許されないことだったのです。なぜなら、アソコ姫の処女を奪った者は、永遠の命と宇宙を支配する力を手に入れられるというのですから。自分の相手を自分で選ぶころが許されないアソコ姫。アソコ姫の側近は皆、去勢されている徹底ぶりでした。

アソコ姫は男とやりたい一心で念力を使い、とうとう1人の男を召喚することに成功しました。はるか彼方の地球から呼ばれたのは、なんとこの作品の作者でした。さっそくはめまくるアソコ姫。処女を奪われ神秘の力を得たのは、アソコ姫自身でした。その力を使って城を抜け出し、地球に向かったアソコ姫。途中で出てくる魔物も自分のものとするために、巨大化までしたのでした…

解説

男であれ女であれ欲求を満たすために手段を選ばない側面は持ち合わせています。しかし心なしか、そして欲求は女性の方がパワフルな気がします。そうしたパワーを性欲のみに振り向けているのが、このシリーズに主人公として登場する阿素子です。

この話では、巨大な魔物の一物をも味わいたいと、巨大化までします。巨大化し魔物を味わった後は、口直しに別の男をアソコに放り込む。ここまでやってくれれば、口の挟みようがありません。

記事公開日:2000.02.19
記事更新日:2004.09.17

やけくそ天使 第2巻

発行 秋田書店
初版 昭和53年2月20日
注文コード 0171-401074-0028
価格 定価290円税別
サイズ 文庫・平綴

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