今日もいい女を見つけてはナンパを仕掛ける力哉。しかしいつもと同じく無惨にも失敗。原因は力哉の背の高さだ。力哉の好みは背の高いグラマラスな女性。なのに力哉ときたら、160cmそこそこの背の高さなのだ。そんないつもの様子を端から見ている者がいた。幼なじみの麻美だ。
「俺はグラマー美人がいいんだよ!麻美みたく洗濯板じゃなくな!」
そう言って粋がり、麻美に突っ張ってみせる力哉。その二人の目の前に、手のひらサイズの女の子が現れた。そしてその女の子の後ろには高家が立っていた。
高家は、由緒正しき錬金術師の家系。そして手のひらサイズの女の子は、高家の作ったホムンクルス(人造人間)であるというのだ。しかも、どのような大きさでも、どのようなタイプでも望み通りに作り出せるという。それを聞いた力哉は、早速自分好みの女の子を作って欲しいと高家にせがんだ。これを聞いた高家自身も興に乗って、さっそく人造美女を作り出す準備に取りかかった。
なんとなく面白くない麻美。麻美は力哉が自分以外の女性のことで、盛り上がっているのが気に入らないのだ。そこで麻美は高家に、人造美女を作るにあたり、ひとつ注文を付け加えたのだった。
さて、準備が整い、最後の仕上げ。実際に人造美女を作るために広いところに出た。高家は理想のタイプを念じるように力哉に言うと、呪文を唱え、そして試験管の中に収められた薬品を一気にまいた。すると辺り一面に、もうもうたる煙が立ちこめる。やがて、煙が消えるとそこには、身長200m、スリーサイズが上から120m80m130mの超巨大なグラマー美女が現れたのだった。
好み通りのプロポーションではあるが、あまりにも巨大。まさか巨人になるとは予想もしていなかった力哉。実は巨人を望んだのは、力哉に手が届かないようにするための麻美の願いだったのだ。しかし麻美にも予想できないことがあった。やがて目を覚ました巨人が立ち上がると、そこには巨大な麻美の顔が・・・