スペースコブラ

第12話 恐るべし最終兵器

あらすじ

火星古代の秘法、最終兵器が隠されている場所の地図を手に入れたコブラ。火星のピラミッドに挑んだが、そこには盗賊団スノーゴリラのボス、サンドラが待ち受けていた。サンドラと戦いながらも、最終兵器があるという王家の棺に手をかけることが出来た。(第11話より)


しかしコブラは最終兵器の形を知らなかったため、サンドラにやすやすと最終兵器を渡してしまった。

最終兵器を手に入れたサンドラは、執拗にピラミッドの中をコブラを追い回した。やっとの思いでピラミッドの外に出たコブラだが、休むいとまは無かった。コブラのすぐ脇、ピラミッドを突き破って巨大な腕が現れた。続いて巨大なサンドラの顔が。なんとサンドラは巨人となっていた。巨人となったサンドラは、コブラをピラミッドの頂上に追いつめた。そこには、最終兵器について書かれた碑石があった。しかしコブラはそれを読む間もなく、崩れたピラミッドの下に落ちていった。

最終兵器をギルドに引き渡す手はずだったが、サンドラはギルドに渡そうとしなかった。サンドラは世界を手にする力を手に入れたことに酔いしれていた。事実、巨人サンドラには、いかなる武器も通用しなくなっていたのだった・・・

解説

漫画作品のアニメ化作品です。しかし原作にはこの挿入話はありません。原作では、別の挿入話で巨大な女性が登場します。

進化する兵器と、兵器の進化に伴って巨大化する人間というのは、武器のあり方について考えさせられる象徴的な話です。兵器を抑止力、圧力と捉えるのは人間自身であり、殺人の道具として使うのも人間なのです。道具とは人間の力を様々な形で補強してくれるものです。そういった道具を得て、自分の力が増強したと感じた人間が何を考えるのか。これまでも多くの人々の議論の的となった問題です。それをストレートな映像として表現したのが、この話です。

この作品では、増強した力に比例して、実際に体も強く巨大に変化していきます。人間が兵器を使うのか、兵器が人間を利用しているのか。正にこの作品では、後者のように思えるような展開です。生命の目的が自己の種族の繁栄にあるなら、何も他の種族を排他的に扱う必要などないのです。しかし、この作品に登場する兵器の目的は、他にあるようです。確かに道具も生命のように目的を持って生まれ出てきています。その目的が永遠の使用にあるとするなら、道具が永遠に道具として利用され続けるにはどのような道具であればよいのか。その答えがこの作品にあります。その答えとは、道具の利用者に価値を認め続けてもらうこと、そして利用者の命を守ることです。そしてこの作品に登場する兵器は、その目的を果たすことができた道具だったのです。

巨大化した人間が実に威圧的な存在かが、よく表現されています。想像しただけでも威圧的なことは自明ですが、演出された物語の中で映像として見ると実感できます。主人公コブラの目を通して体験できるのです。

ところで本当に良い道具とは、変化していくものです。壊れたりするかもしれませんが、もし直せるならそれは良い道具の証です。道具に寿命があることは、道具の利用者に刺激を与えます。寿命がある道具だからこそ、利用者は大事にし、仕事の方法を改善し、道具を修理し改良するのです。使い捨てを否定する訳ではありませんが、良い道具は手を入れると長い間に変化して使い勝手が良くなっていくものです。もっとも勝手に進化するのも考えものだとは思いますが。

記事公開日:1999.07.27
記事更新日:2006.12.03

スペースコブラ 第12話

原作 寺沢武一
企画 片山哲生、久保田栄一
チーフディレクター 出崎統、竹内啓雄
プロデューサー 加藤俊三、大野幸正
シナリオ 山崎晴哉
ディレクター 大賀 俊
製作 東京ムービー新社、フジテレビ
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スペースアドベンチャー コブラ VOL.3

販売元 ハピネット・ピクチャーズ
DVD発売日 2000/11/25
時間 112 分
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