「あ・・・だめ・・・そんな太いの・・・」
稲光が怪しく光る夜。人気のない館では、少女が白衣の男にいたぶられていた。いや・・・違った、少女型アンドロイドが博士に最後の仕上げを受けていた。
そして、最終チェック・・・???・・・完璧だ。
そんなとき折しも一人の書生が、けたたましくドアを開けて入ってきた。
「博士ッ、宇宙怪獣が街に・・・」
何を見たのか、ちょっと顔を赤らめる書生だった。
「留美、出動だ!」
慌てて服を着る博士を横に、留美は空を飛びながら巨大化した。博士の横では、書生がまだ顔を赤くしながら留美を見守っていた。