ペギー、ラルフ、ジムは、小さなボートで海上を漂流していました。岸に戻りたいという3人の願いとはうらはらに、ボートは岸から離れていくばかりです。そしてとうとう岸は見えなくなって、見えるのは海ばかりとなってしまいました。波は高くなり、いつしかボートは沈みそうに。必死に3人はボートの中にたまった水を帽子で汲み出してがんばったのです。
3人が目を覚ましたのは、ボートが何かにぶつかったときでした。3人はいつしか疲れ果てて寝てしまったのでした。ボートがぶつかったのは砂浜でした。早速3人はボートを浜に引き上げると、助けを求めて人を探しはじめたのです。
3人はとても奇妙な感覚に襲われました。目にするもの全てが非常に小さかったからです。まるで自分達が巨人にでもなってしまったかのようでした。そしてそれは半分正しかったのです。3人は小人の国「リリパット」に漂着してしまっていたのでした・・・