愛ちゃんのいけない童話館

一寸法師

中森 愛 作品

あらすじ

むかしむかし京の都では、一寸法師によって鬼どもの手から救い出された姫が、悶えおった。(本文より)

小指に足りない一寸法師。自分の救い出した姫におもちゃにされてしまったのでした。さらに一寸法師は、興奮した姫に思わず体の奥へと入れられてしまったのです。そして奥まで押し込まれた一寸法師は・・・

解説

まあ、なんと申しましょうか、中森愛氏の作品はストレートにエッチで、この作品も例外ではないということです。

ところでご存知でしょうか。元となった一寸法師の物語もこうした色艶のある話なのです。一寸法師はお姫様の容姿に惚れてしまい、様々な策略を経てお姫様を独占するのです。その上で一寸法師は、お姫様と体躯の差を乗り越え夜伽をするのです。その点においてこの作品は、子供向けの絵本よりも原作にそっていると言えるのかもしれません。

ところでこの作品のオチは、ねむるりこ氏の漫画作品「ガリバーの冒険」と見事な一致を見せています。ガリバーの冒険については、いずれご紹介したいと思います。

単行本収録作品

愛ちゃんのいけない童話館と銘打ったこの本は、雑誌に連載されたシリーズをまとめたものです。一寸法師の他にも巨人やこびとを題材にした作品が収録されています。

記事公開日:2003.09.24
記事更新日:2004.09.17

愛ちゃんのいけない童話館

発行 東京三世社
初版 昭和61年4月30日
雑誌コード 雑誌52110-53
価格 500円
サイズ A5・平綴じ

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