ティターン神族が支配する世界。神として万物の頂点に君臨するティターン神族らは、神としての力を禍々しい権力争いに向けるばかり日々を過ごしていた。そんな神々の争いに、人類は翻弄されていた。そんな争いとは無縁の辺境の地に、アリオンは母デメテルと二人、静かに暮らしていた。
ある日、デメテルのもとに、ハデスが現れた。ハデスはアリオンの気性が、自分の企てを成就する道具として使えると考え、デメテルに断りなしにアリオンを自分のもとに連れ帰ってしまった。懸命に探すデメテルだが、ハデスの居住する冥府に連れて行かれたアリオンを引き戻すことは出来なかった。そのハデスの企てとは、ゼウスを暗殺することであり、アリオンはそのための暗殺者として育てられていった。
やがてアリオンは、少女レスフィーナと出会い、やがて自分の出生の秘密を知ることになる。それは、自分を取り巻く運命を知ることでもあった・・・