みのりスキャンダル

Chapter5 : Queen of fairy

速野 悠二

物語

桜北条(さくらほうじょう)みのりは、容姿だけでなく成績も運動も全てにおいて優秀。その上、勤勉で努力家で誰にでも優しい彼女は、まさに学校のアイドル。しかし、みのりには人に言えない秘密があった。

みのりの秘密とは、股間に鍵が生えてくること。鍵が生えたみのりの股間は、まるで男の子。それは、みのりにかけられた呪いのためだ。鍵が生えるとき、それはみのりの近くに魔淫夢(マイム)の卵を孕んだ女子がいる証拠。股間から鍵を抜くことができるのは、幽霊の斎里子(ゆりこ)だけ。そして抜いた鍵を今度は魔淫夢の卵を孕んだ女子の股間にある鍵穴に入れて、卵を取り出すのです。卵を集めることが、みのりの呪いを解くことに繫がるのだ。

Chapter5 : Queen of fairy

放課後、ひとり教室に残り文化祭の準備をするみのり。突如、みのりの服に何かが入り込んだ。

みのりの服に入り込んだのは、小さな妖精。しかも一人だけではなかった。次々とみのりの服に入り込んでくる妖精達。妖精達を追い払うため、みのりは反射的に服を脱いだ。

一時はみのりから振り払われた妖精達だったが、多勢に無勢。みのりの体は妖精達に覆われ、いつのまにか体を板の上に縛り付けられてしまった。

みのりを妖精達の女王のところに連れて行くと言う。板に括りつけたみのりは、板に載せられたまま校内を移動し始め、地下室へと運んで行った。不思議な事に地下室に入ると、そこには小さな街があった。

やがてその街並の中で止まると、妖精達はまるで巨人のようなみのりの体に蛇口を取り付けた。

妖精達が取り付けた蛇口をひねると、そこから何かが流れ出ていった。それが体から流れ出ていくにつれ、みのりの体は小さくなり、やがて妖精達と同じ大きさになってしまった。そして今度は巨人が現れて、小さくなったみのりの体を鷲掴みにしたのだ

巨人のように見えたのは、クラスでも一番小さい女子の狩場。狩場が巨人になったわけではなく、周囲の景色が小さいのだ。狩場の股間に鍵穴があるのだろうか…

解説

まず最初にお断りしておきますが、この作品は成人指定の作品ではありません。しかし成人指定だと言われても文句の言えない、実にエロティックな作品です。

少女の股間に鍵が生えてくるというのは、正に少女の男性化。主人公を男性化するのは色々と意見が分かれる所だと思いますが、男性読者の心理を重ね易くする効果がある点で意見の一致をみると思います。読者の良く知った感覚器官があるほうが、どのような感じがするのか理解し易いはずです。なので女性が主人公の場合で男根があるというのは、男性読者の感情移入をコントロールする目的があるのだと考えます。

ですが主人公はあくまでも女性であり男性ではありません。女性でありながら、男性読者の代表として物語の中に存在する訳です。そこにエロティックな幻想が重なるのです。

さて、小さくなってしまったみのりですが、鍵穴にあった鍵が生えています。体に似合わない巨大なものです。大きくなると感じ方も激しいように思えて、エロさも倍増してしまいます。さらに、みのりはその鍵を鍵穴に入れなければならないのです。巨人の女の子の股間にあるはずです。もちろんそこは巨大なパンティで覆われています。力づくで脱がすことなどできない巨大なパンティですが、小さくなったみのりには他の方法が残されているという訳です。あとは、皆さんのご想像の通りです。

このサイトのために描いていただいたのかと思うような展開でした。

記事公開日:2013.07.26
記事更新日:2013.07.26

みのりスキャンダル 第1巻

著者 速野 悠二
出版社 秋田書店
ISBN ISBN-10: 4253231462
ISBN-13: 978-4253231466
発売日 2010/11/19
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