リングス リング

幸福の指輪

MEIMU作品

あらすじ

小さな王子を見つけたチョコレの願いとは...

幼い魔法使いチョコレは、ばあさまの話が大好きだった。

「そうじゃな。小さな王子の話をしてやろうか。」

ばあさまは、そういうと不思議な話をしてくれた。

「ひろい砂漠のどこかに、なぜかポツンと森があって、その奥に誰も足を踏み入れることができぬ不思議な宮殿があるそうじゃ・・・」

チョコレは小さなものが大好きだった。宮殿の奥で翡翠に閉じ込められた小さな王子の話はチョコレの心を捕えてしまった。

手のひらに乗るような小さな王子。それは、おとぎ話のことではなかった。ある日、チョコレは魔法の空飛ぶ絨毯で居眠りをしてしまい風に流されてしまった。そのときチョコレの目の前に、ばあさまの話にあった宮殿があった。しかしチョコレは近づくことが出来なかった。チョコレが近づこうとすると竜巻がおきてチョコレを飛ばしてしまうのだ。

チョコレは、どうしても小さな王子に会いたかった。そして、ばあさまの大事な魔法の指輪「リングスリング」を持ち出したのだった。

解説

ファンタジー作品に小さな妖精。素直な展開なので独自性は無いように思われがちですが、それがこの作品の狙いでもあります。期待通りの展開は、穏やかなストーリーのために必要で、そして重要な要素なのです。難解なものが多いMEIMU氏のイメージとはかけ離れていますが、それだけに印象に残る作品です。

絵柄もかわいく、ストーリーにあわせて描かれています。筋書きとしては単純なのですが、心温まる最期があります。

記事公開日:2000.02.06
記事更新日:2004.09.17

デス シャドウ 《第2巻》

著者 MEIMU
発行 ぶんか社
初版 1996年9月5日初版第1刷発行
ISBNコード ISBN4-8211-9496-1
価格
サイズ B6・平綴
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