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海外製の映像商品購入時の注意点

Update: 2019/09/06

アナログ映像

世界にはTV放送の映像方式が3種類あり、TVモニタはそれぞれの映像方式に対応しています。この映像方式は販売されているソフトに記録されるため、ソフトと映像方式が異なるTVモニタでは見ることが出来ません。

映像方式 採用国
NTSC 日本、アメリカ、カナダ
PAL 英国、ドイツ(旧西独)、オーストラリア、シンガポール、中国、スペイン、その他
SECAM フランス、ロシア、東欧諸国、その他

こうした映像方式の異なる信号でも再生できるTVモニタも販売されていますが、現状では高価なので一般的ではありません。

DVDリージョンコード

DVDの場合、ビデオテープよりもさらに注意が必要です。映像方式以外にもリージョンコードに注意する必要があります。DVDドライブが、どのソフトを再生できるかは、フェーズのバージョンとリージョンコードによって決定されるからです。

フェーズ1のドライブは、リージョンコードに制限されず、どのリージョンのDVDソフトでも再生できます。しかしフェーズ2のドライブでは、ドライブに設定されたリージョンコードと一致しないDVDソフトを再生できません。

リージョン番号の設定は、出荷時にリージョンコードを固定している製品と、挿入したディスクでリージョンコードを決定する製品があります。いずれにせよ、フェーズ2のDVDドライブの場合には、再生できないソフトがある可能性があります。現在では一部の中国製を除きDVDドライブは、フェーズ2を採用しています。

リージョンコードとは、世界をいくつかの地域に区分するために振られたコードです。例えば、日本は2、米国は1、などと決められています。輸入を制限し、各国の著作権法の違いをクリアする目的で決められた仕組みです。このため海外の販売店で購入したソフトなどは、再生できない可能性があるので、この仕組みを十分に理解し、注意する必要があります。

日本で製造されているDVDプレーヤは、現在全てフェーズ2のドライブを採用しています。しかし、輸入製品の中にはフェーズ1のドライバを組み込んでいるものも見受けられます。海外ソフトを好む方の場合、こうした製品を購入するのも一つの選択肢として考えてみるのも良いかもしれません。比較的安いのも魅力です。

所有しているDVDドライバがフェーズ2であるかを確認するには、所有しているDVDプレーヤの説明書などを調べる必要があります。もしフェーズ2のDVDドライブを搭載しているなら、リージョンコードに注意してソフトを購入する必要があります。所有しているDVDプレーヤが輸入品であるなら、どのリージョンコードが再生できるのかも調べておきましょう。

フェーズ リージョン 対象国
-- 制限なし
米国、カナダ
日本、欧州、中東、南アフリカ、エジプト
3 東アジア、東南アジア、香港
4 オーストラリア、中米、カブリ諸国、南米
旧ソビエト連邦緒国、北朝鮮、モンゴル、南アジア、アフリカ緒国
中国
予備
航空機や船舶など国際領域使用
  1. ソフトによっては全ての地域で再生可能な、リージョンフリーのものもあります
  2. リージョン1のDVDソフトの中には、リージョンフリーのDVDプレーヤーでは再生できないものもあります
  3. ヨーロッパのリージョンコードは日本と同じリージョン2ですが、アナログ映像の場合には記録信号がNTSC方式ではなくPAL方式なので再生できないことがあります

Blu-rayリージョンコード

Blu-rayの場合、アナログ映像が収められることはないので、リージョンコードのみ注意していれば良いと言えます。またアメリカ大陸と日本は同じリージョンですから、アメリカ直輸入のディスクでも問題なく利用できます。

リージョンコードの設定は、出荷時にリージョンコードを固定している製品と、挿入したディスクでリージョンコードを決定する製品があるのは、DVDと同様です。

所有しているBlu-rayドライバがどのリージョンであるかを確認するには、所有しているBlu-rayプレーヤの説明書などを調べる必要があります。

リージョン 対象国
リージョンフリー 制限なし
リージョンA アメリカ大陸、東南アジア、日本、大韓民国、台湾およびそれら海外領土
リージョンB ヨーロッパ、中近東、アフリカ、オセアニアおよびそれら海外領土
リージョンC 中央・南アジア、中国大陸、ロシア、モンゴル