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ガリバー旅行記 単行本 – 2022/10/7

5つ星のうち4.4 37個の評価

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1726年にロンドンで刊行された『ガリバー旅行記』は、アイルランド出身の聖職者でジャーナリストのジョナサン・スウィフトが書いた4部構成の諷刺小説です。現在にいたる300年のあいだ、世界中の子どもと大人に読み継がれてきました。 次々と起きる出来事、たっぷりの諷刺、理屈抜きの面白さ! 本書は定評と実力をそなえた米文学者の柴田元幸が、「お茶の間に届くこと」を意識して、朝日新聞に好評連載した翻訳の書籍化です。 夏目漱石は『ガリバー旅行記』の諷刺の特質を論じて「古今の傑作」と高く評価し(『文学評論』「スウィフトと厭世文学」)、20日世紀の傑作諷刺小説『動物農場』や『一九八四年』を描いたジョージ・オーウェルも「飽きることなどまずあり得ない本」と賞賛しました(「政治対文学――『ガリヴァー旅行記』論考」)。 物語は嵐にあって船が難破、必死に泳いで辿り着いた島が小人国のリリパット。そして次には巨人国のブロブディングナグ、空飛ぶ島のラプータ、支配される島のバルニバービ、フウイヌムと呼ばれる馬たちが暮らす理想郷へと……4部構成で縦横無尽にすすみゆきます。 訳者解説では『ガリバー旅行記』の出たとこ勝負で縦横無尽に進んでいくストーリの面白さの特質が分析されています。 作品を創造的に描きこんで連載時より好評を博した挿絵の平松麻による口絵4頁つき。 ◯目次 出版者から読者へ  第1部・リリパット国渡航記   第2部・ブロブディングナグ国渡航記   第3部・ラプータ、バルニバービ、ラグナグ、グラブダブドリブ、日本渡航記   第4部・フウイヌム国渡航記   ガリバー船長から縁者シンプソンへの手紙   告    解説
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出版社より

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 朝日新聞出版 (2022/10/7)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2022/10/7
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 500ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4022518650
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4022518651
  • 寸法 ‏ : ‎ 3.05 x 13 x 18.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.4 37個の評価

著者について

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柴田 元幸
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1954年生まれ。大学教師、翻訳家 (「BOOK著者紹介情報」より:本データは『モンキービジネス 2010』(ISBN-10:4863322828) が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
37グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2024年3月21日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 単行本Amazonで購入
    ガリバーが日本に来ていたとはビックリです。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2022年12月14日に日本でレビュー済み
    フォーマット: Kindle版 (電子書籍)Amazonで購入
    孫に贈った少年少女版世界名作全集に『ガリバー旅行記』が入っていたので、あらためて本書を読んでみたが、実は500頁に及ぶ大著である。少年少女版では第1部の小人国と第2部の巨人国だけのようだが、本書の白眉は第3部と第4部、とりわけ第4部のフウイヌム国にある。

    著者スウィフトは貧しい生い立ちの中で努力して、一時は政界の名士たちとも交わったようだが、栄達の夢は叶わず、政治と社会への悲憤慷慨の思いと厭世観を強めていったらしい。
    本書は全体的に社会風刺と文明批判が貫かれているが、第1部と第2部がチクリと刺すような風刺に止まっているのに対し、第3部、第4部と進むにつれて批判のトーンが強まり、第4部では馬の種族「フウイヌム」を主人とし、人間の種族である「ヤフー」を奴隷とする逆ユートピアで強烈な文明批判を展開するのである。そして、第3部までの航海では、母国イギリスへの帰還と家族への再会を喜ばしく描いていたのが、第4部では、主人公はフウイヌムの国に止まりたいと強く願い、「ヤフーの国」に帰還するのを忌み嫌うまでになる。
    フウイヌム国の居住者(馬)たちは理性的存在にして悪を知らず、戦争も裁判もないという。ジョージ・オーウェルはこれをナチスドイツのような独裁国家と見なしたが、スウィフト的にはユートピアか天国のイメージであろう。
    ちなみに、貴族と並んで弁護士や裁判官が徹底的に批判され、「衡平法裁判」で当事者双方がスッテンテンにされると著者自身の経験から書かれているが、この主題は後にディケンズが『荒涼館』で「ジャーンダイス訴訟」として描いたものである。

    ところで、大航海時代以降、西欧の知識人たちの間では「善き野蛮人」bon sauvageという観念が文明批判の論拠として用いられるようになった。文明が人間を堕落させ、悪徳をはびこらせたという議論である。健康で善良、悪徳を知らないフウイヌムの社会は、モンテーニュからモンテスキュー、ルソーへとつながる「善き野蛮人」のバリエーションと位置づけられるだろう。
    著者はさらに進んで、ヨーロッパ諸国の植民地拡大に対して厳しい批判を突きつけている。すなわち、新領土が発見されると、「船舶がいち早く送り出され、現地民が追い出されるか滅ぼされるかし、王が拷問されて黄金の所在を白状させられる。残酷さと強欲に基づくすべての営みが容認され、台地には住民たちの血の悪臭が広がります。・・・」
    ここには、スペインの中南米における残虐行為を厳しく告発したラス・カサスの声さえ感じられる。

    なお、翻訳については、本書と同時に新潮文庫の中野好夫訳も参照用に購入したが、私は中野訳のほうがよいと感じた。後者は1951年の古いものだが、さすがに英文学の大家の訳だけあって、「吾輩は・・・である」という文体はこの風刺文学のトーンにふさわしい。スウィフトに関する論考を書いた夏目漱石を想起する。
    7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2023年1月19日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 単行本Amazonで購入
    柴田氏訳ハックルベリー・フィンの冒けんを読んでいたので期待を込めて当訳書を手に取りました。期待を裏切られることなく、ハックルの時と同じ児童文学と思いきやとてつもなく大人向けの寓話でした。300年前の本なので当時の政治状況が分からないと理解し辛いところですが、ほぼ全ての奇数頁に訳者による注釈というか突っ込みが入っていて、面白さ理解を深めます。
    ハックルもガリバーも子供のころテレビでみた映画やドラマでしか知らなかったので、ハックルが黒人やインディアン差別を強力に批判した物語であることや、ガリバーが白人による覇権や全体主義を批判し、人間の愚かさを描いた物語であることを今更ですが知りました。
    しかしながらスウィストが本書を出版した1726年を遡ること182年前にラス・カサスによる「インディアス破壊を段刻する簡略なる陳述」が出版されていたのですから現在も大差ないということでしょうか。
    9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2024年6月6日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 単行本Amazonで購入
    後半だんだんくどい
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2023年5月8日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 単行本
    確かに僕も第3部が以外と好きかも、哲学科の教授とかまさにそう
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2023年5月15日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 単行本
    完訳なので、子供向けでは省かれている下ネタなど大人向けの話題が随所に出てきます。
    国家間の覇権争いや、宗教の宗派間の対立を風刺していて、今読んでも楽しめます。
    私は、特にしゃべる馬の国の話が気に入りました。

    背景や用語についての豊富な解説が付属していて、これを参照することで深読みできます。
    片手間にスラスラ読める軽さはないので、マイナス1です。
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2022年12月31日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 単行本
    第1部「リリパット国渡航記」(全8章)、第2部「ブロブディングナグ国渡航記」(全8章)、第3部「ラプータ、バルニバービ、ラグナグ、グラブダブドリブ、日本渡航記」(全11章)、第4部「フウイヌム国渡航記」(全12章)から成る。1699年にイギリスのブリストルを出航して、一時帰国をするも16年7ヶ月に及んだ摩訶不思議な国での滞在記である。第1章は小人の国、第2章は巨人の国、第3章は奇人の国、第4章は馬の国。ガリバーは、訪れる国で暮らす人々と交流しながら、土地、風物、行事、慣習他を描写していく。そのペンの矛先となるのは、18世紀の英国、そして世界のあらゆる文物だ。スウィフトの筆致は、決して単純明快ではない。訪れた国を礼賛することはつまり英国への批判であったり、アイロニーであったりする。皮肉も単純ではなく、何重もの否定の末に最終的にそれが肯定となったとしても、結果としてアイロニーとなっている。人間の身体を巨大にしたり(第1章)、小人にしたり(第2章)、「頭が右か左に傾いていて、目の片方が内側を向き、もう片方はまっすぐ天を向いている」人間に会わせたり(第3部)、馬を人より遥かに高貴な存在として表出したり(第4部)して、人のフィジカルな面を否定している。そのようにして人間という生物の原点を突き詰めようとしていると感じる。特に第4部は、理想的な人間存在のあり方をフウイナム(馬)に託していて、これは、ガリバーすなわちスウィフトの究極の人間像なのだろう。柴田元幸氏の翻訳は、時々少し固すぎる感じがして、分かりにくいところもあるが、原文に忠実であろうとしているのだと思う。監修をしているのが、慶應大学教授の原田範行氏で、とても詳細な注を書いている。この注で、当時の英国の政治・社会状況がよく分かる。別版のテキストとの違いも示していて、とても参考になるし、読んでいても面白い。風刺文学の名作というだけでなく、ファンタジーとしてもいいものだと思った。
    6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2022年11月5日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 単行本
    ガリバーが小人国、巨人国だけでなく、馬の国や日本も訪れたことは知っていたが、皮肉屋のジョナサン・スウィフトによって当時の日本がどう描かれているのか気になったので、『ガリバー旅行記』(ジョナサン・スウィフト著、柴田元幸訳、朝日新聞出版)を手にしました。

    ガリバーは、小人国、巨人国を訪ねた後、日本の約500km南東に位置する国・ラグナグを訪れます。<日本の帝とラグナグの王とは親密な友好関係にあり、両国のあいだでは船舶の行き来も頻繁にあります。そこで、欧州に戻ることを視野に入れて、まずはこのラグナグ国に向かうことにきめました>。訳者の柴田元幸は、「日本まで行けばヨーロッパに帰れるかもしれない、とガリバーは考える。日本はおはなしの世界と現実の世界の接点に選ばれているのである」と注を付けています。

    <私は役人相手に、いくつかの要点を手短に語り、話がなるべくまっとうに聞こえて筋も通るよう努めましたが、自分の国については事実を隠し、オランダ人だと名のるのが得策だと判断しました。日本へ行くのが私の目標であり、日本に入国を許される欧州人はオランダ人だけだと知っていたからです>。

    <バルニバービでも日本でも、在任中に多くの人々と話す機会がありましたが、いずれの国でも長寿こそ人類普遍の望みであり、願いなのだとつくづく感じました。棺桶に片足をつっ込んだ人間は、もう一方の足もそこに入らぬよう、精いっぱい抗うものです。どんなに年老いた人間でも、もうあと一日生きたいと欲します。死をこの世で最大の悪と見なし、死から逃れようとするのは人間の性>。

    <あいにく私の日本滞在はごく短期間でしたし、日本語にはまるで通じていませんから、いろいろ問いあわせることも叶いませんでした>。

    <日本へ向かう船が見つかり、15日間の船旅を経て、ザモスキという、日本の南東部にある小さな港町に到着しました。狭い海峡の西の端に位置する町で、この海峡が北へのびて腕のように細長い海に入りまして、その北西に都イェドがあります。・・・都に着いて、帝に謁見を許され(ラグナグ国王の)親書を差し出しますと、先方はさも物々しく開封して、通訳がその内容を陛下に伝えました。すると通訳を介して帝のご意向がこちらに伝えられ、願いごとあれば言うがよい、ラグナグ王とは君主同士のつき合い、何でも叶えてやろう、とのお言葉でした>。注が付されています。「むろん当時、現実の帝は京都にいたわけで、ガリバーが天皇と将軍を混同しているようにも思えるが、西洋では、日本にはエンペラーが2人いる(天皇と将軍)という認識も広まっていた。ここでも将軍を指している可能性は大いにある」。

    <1709年6月9日、実に長きにわたる厄介な旅の末に、ナンガサックに着きました。ここに『アンボイナ』号なる、アムステルダムから来た、450トンの頑丈な船が停泊しておりまして・・・この船旅では、格段言うべきことも起きませんでした。順風に恵まれて喜望峰に着き、水を補給しただけでまた先へ進んで、4月6日に無事アムステルダムに着きました。・・・程なくアムステルダムから、小さな地元船で英国に向けて発ちました>。

    この後、ガリバーは馬の国を訪れます。この馬の国に関して、巻末の訳者の解説にこういう一節があります。「白色人種の『人間』、黒色人種の半人間『黒奴』、そして旧日本人の家畜『ヤプー』から成る未来帝国を描いた、社会の習慣・制度・風潮を想像力が次々吐き出していくそのすさまじい勢いにおいて『ガリバー旅行記』の正統な末裔と言える沼正三の『家畜人ヤプー』(1956年~?)に挑んでみるべきかと思う」。
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    5つ星のうち5.0
    ガリバーは日本にもやって来ていた

    2022年11月5日に日本でレビュー済み
    ガリバーが小人国、巨人国だけでなく、馬の国や日本も訪れたことは知っていたが、皮肉屋のジョナサン・スウィフトによって当時の日本がどう描かれているのか気になったので、『ガリバー旅行記』(ジョナサン・スウィフト著、柴田元幸訳、朝日新聞出版)を手にしました。

    ガリバーは、小人国、巨人国を訪ねた後、日本の約500km南東に位置する国・ラグナグを訪れます。<日本の帝とラグナグの王とは親密な友好関係にあり、両国のあいだでは船舶の行き来も頻繁にあります。そこで、欧州に戻ることを視野に入れて、まずはこのラグナグ国に向かうことにきめました>。訳者の柴田元幸は、「日本まで行けばヨーロッパに帰れるかもしれない、とガリバーは考える。日本はおはなしの世界と現実の世界の接点に選ばれているのである」と注を付けています。

    <私は役人相手に、いくつかの要点を手短に語り、話がなるべくまっとうに聞こえて筋も通るよう努めましたが、自分の国については事実を隠し、オランダ人だと名のるのが得策だと判断しました。日本へ行くのが私の目標であり、日本に入国を許される欧州人はオランダ人だけだと知っていたからです>。

    <バルニバービでも日本でも、在任中に多くの人々と話す機会がありましたが、いずれの国でも長寿こそ人類普遍の望みであり、願いなのだとつくづく感じました。棺桶に片足をつっ込んだ人間は、もう一方の足もそこに入らぬよう、精いっぱい抗うものです。どんなに年老いた人間でも、もうあと一日生きたいと欲します。死をこの世で最大の悪と見なし、死から逃れようとするのは人間の性>。

    <あいにく私の日本滞在はごく短期間でしたし、日本語にはまるで通じていませんから、いろいろ問いあわせることも叶いませんでした>。

    <日本へ向かう船が見つかり、15日間の船旅を経て、ザモスキという、日本の南東部にある小さな港町に到着しました。狭い海峡の西の端に位置する町で、この海峡が北へのびて腕のように細長い海に入りまして、その北西に都イェドがあります。・・・都に着いて、帝に謁見を許され(ラグナグ国王の)親書を差し出しますと、先方はさも物々しく開封して、通訳がその内容を陛下に伝えました。すると通訳を介して帝のご意向がこちらに伝えられ、願いごとあれば言うがよい、ラグナグ王とは君主同士のつき合い、何でも叶えてやろう、とのお言葉でした>。注が付されています。「むろん当時、現実の帝は京都にいたわけで、ガリバーが天皇と将軍を混同しているようにも思えるが、西洋では、日本にはエンペラーが2人いる(天皇と将軍)という認識も広まっていた。ここでも将軍を指している可能性は大いにある」。

    <1709年6月9日、実に長きにわたる厄介な旅の末に、ナンガサックに着きました。ここに『アンボイナ』号なる、アムステルダムから来た、450トンの頑丈な船が停泊しておりまして・・・この船旅では、格段言うべきことも起きませんでした。順風に恵まれて喜望峰に着き、水を補給しただけでまた先へ進んで、4月6日に無事アムステルダムに着きました。・・・程なくアムステルダムから、小さな地元船で英国に向けて発ちました>。

    この後、ガリバーは馬の国を訪れます。この馬の国に関して、巻末の訳者の解説にこういう一節があります。「白色人種の『人間』、黒色人種の半人間『黒奴』、そして旧日本人の家畜『ヤプー』から成る未来帝国を描いた、社会の習慣・制度・風潮を想像力が次々吐き出していくそのすさまじい勢いにおいて『ガリバー旅行記』の正統な末裔と言える沼正三の『家畜人ヤプー』(1956年~?)に挑んでみるべきかと思う」。
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