本の中から小さな女の子が現れた、という設定は独自性があるものの、
そこからは少女と同居生活をして、一緒に学校へ行ったりと無難でよくある展開です。
あらすじにラブコメと書かれていますが、どちらかというとヒロインを刺客（ミニマムサイズ）から守るドタバタコメディに近い。
天然でわがままのお姫様と平凡な主人公は、主人と下僕の関係でそれ以上の発展はほとんど見られません。
二人の関係に不満を持つ幼なじみでもいて、抑圧された恋愛感情に火を付ける……などあれば面白くなりそうですが、残念ながら登場しません。
あと、主人公にあまり良い印象を抱けませんでした。
というのも、主人公が非科学的な現象を嫌悪しており、魔法を使えるヒロインが何か超常現象を起こす度にキレるのです（一度は水をぶっかけたほど）
さらには単なる嫉妬で家から追い出しているし、ヒロインが可哀想……。
怒った後に反省してはいるんですが、謝罪する様子は見られず、いまいち誠意を感じられませんでした。
しかし、まだまだ二人の関係は序章といった具合。次巻以降で盛り上がっていけば面白くなりそうな期待は持てます。
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