(少し内容に触れています)
美少年をモチーフとした作品で一部のマニアには知られている人形師「宮方天音(みやかた あまね。27歳)」の日常の姿は築80年の老朽住宅に住むしがない派遣社員。
懇意にしていた画材商が閉店時に天音にくれたのはドール作りには欠かせない粘土。
古さを感じさせぬ質の良さに感動した70年代少女漫画ファンでも有る天音はかつてからの目標であったギムナジウムの少年達をドール化する事に。
綿密な性格付けをして完成した少年のドール達は、何と生命を持ち会話をする様に。
だが、彼らは現実では無く、天音が設定した世界に住んで居るのであった…。
デビュー当時から漫画のメタな表現が得意だった古屋氏。
最近はその細密な画力を利して、普通だったら使い古された設定を説得力豊かに描く作風も身に付けています。
本作も自分の愛する人形がもし生命を持ったら、と言う決して新鮮ではないテーマを、自身個展を開いた事の有る画廊やドール職人の協力を得て、持ち前の超絶技巧でハイパーリアルに描いて居ます。
フィギュア、ドールに疎い方にも解り易くこの分野の基礎知識を説明してくれています。
そして、何故か20代の天音が70年代の少女漫画黄金期の作品好きと言う設定で、当時の萩尾望都氏を代表とするギムナジウム物がお好きな方にも作品の入り易くなっています。
1巻の終わりに再び天音の人生が大きく揺らぐ新しい出来事が起きた所で2巻に続きます。
続きが楽しみです。
月刊モーニングTwo 2017年3-6月号掲載分を収録。
雑誌掲載時のカラー4頁を再現、書籍はカバーを外すとあるお遊びがしてあります。
巻末には設定画の一部収録有り。

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アマネ†ギムナジウム(1) (モーニングKC) コミック – 2017/4/21
古屋 兎丸
(著)
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- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2017/4/21
- 寸法13 x 1.3 x 18.3 cm
- ISBN-104063887251
- ISBN-13978-4063887259
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2017/4/21)
- 発売日 : 2017/4/21
- 言語 : 日本語
- コミック : 192ページ
- ISBN-10 : 4063887251
- ISBN-13 : 978-4063887259
- 寸法 : 13 x 1.3 x 18.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 174,351位コミック
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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- 2017年4月30日に日本でレビュー済みフォーマット: コミック (紙)Amazonで購入
- 2017年10月4日に日本でレビュー済みフォーマット: コミック (紙)Amazonで購入私はこの主人公と趣味嗜好・思考が殆ど一致しているのですが(笑)、
自分が作った人形たちが動き出し、自宅の中に作ったギムナジウムで生活し始める……
これでドキドキしないはずがありません!!
主人公に感情移入してしまいます。どれもこれも「よく分かる、その気持ち!!」
現実では起こりえないことだとは分かっていますが、漫画であれば可能なお話。
続きが大変楽しみです。
- 2017年7月30日に日本でレビュー済みフォーマット: コミック (紙)Amazonで購入面白いです。掲載雑誌は知りませんが、女性向けです。
先生はオタク女の気持ちをよく理解されているように感じ
最初女性漫画家と勘違いしていました。
人形のメインは帝一ぽいし、氷室ぽい子もいますので帝一好きも楽しめそうな感じです。
早く次巻が欲しいです。
- 2018年2月17日に日本でレビュー済みフォーマット: Kindle版 (電子書籍)Amazonで購入ちょっと悲しい程の痛さだったけど最後の最後に良い展開。これから期待してます
- 2017年5月13日に日本でレビュー済みフォーマット: Kindle版 (電子書籍)Amazonで購入ものを作るというのが端々にありとても興味深い。アマネの自身の自虐ネタには共感さえ覚えます。この先の展開が楽しみです
- 2023年9月11日に日本でレビュー済みフォーマット: Kindle版 (電子書籍)まず、1巻読んでレビューをと思って読み始めて、
あげく次は?次はどうなる?と気が付いたら全巻読んでました。
素晴らしい世界観と、物語の構成、緻密な細部のこだわりと・・・
ほんとに素晴らしい作品です。
お勧めします。
- 2017年4月21日に日本でレビュー済みフォーマット: コミック (紙)ただし平和な世界です。
主人公は人形作りが趣味の冴えないOL。人付き合いも断って食費も削って人生の大半を人形に費やしています。せっせと作っては売れないと知っていても展覧会を開催し、お披露目して大赤字を抱えてもちょっぴり満足して、また翌日から働いて稼いで作って、だけを繰り返す日々。
そんなヲタク女の生態を描いた作品であると共に、人形趣味(それも作り手)がどれだけ大変なのか裏側も描かれています。アマネ(主人公)が作品中でボヤいていますが、ヲタク趣味というのはどれもこれも重労働ですね。見ているだけなら手軽ですが、作り手側はまず一にも二にも体力。それから資金。そして飛ぶように消えていくお金。そういった苦労の上にセンスと才能が必要で、創作意欲も維持しなくてはならない。モノを作るというのは生中な気持ちでは飛び込めない世界なようです。
1巻ではまだ話そのものは動いておらず、幕が開いただけの状態です。が、それでもアマネがとことんこだわる職人肌なのはよく伝わります。人形たちのために家を大改造してギムナジウム作り、どこまでこだわるんだって勢いです。家具を作るだけでなくシャンデリアも作っていたり(転落防止用柵もつけるのが、また良い)。しかも資金は自分の婚活費用w
ここからどう話が動いていくのかまだわかりませんが、十分期待できる1巻でした。続きが楽しみです。
- 2017年4月21日に日本でレビュー済みフォーマット: コミック (紙)こじらせ女子を見事に描いています。
フィギュアではなくドール、しかも自作という
深い沼にたっぷりはまり、ギムナジウムを形成する
お耽美な天音(アマネ)。素敵すぎます。
周囲の生暖かい視線や交流。その中に
ほのかに香りそうな純愛。しかしお耽美ですよね、
作者特有のやや猟奇的な描写がグッときます。