他の方のレビューでもある通り、角川電撃版のような「元ネタの連想のしやすいデザイン」や秋田書店POP版のような「濃い原典ネタ」など、直球さを強く期待してる方には物足りないかも。先行の擬人化計画に比べて本作は変化球な漫画です。
1巻の表紙になってる4人、キングジョー以外のツインテール・ミクラス・ガラモンは、一見すると普通の私服っぽくて怪獣要素が薄いです。1話から登場するプレッシャーなんかは名前も全然違うので元怪獣を知っててもわかりにくいです。
1巻の時点ではキャラが怪獣の因子を宿してるとか怪獣が転生してるとかでもないようです。
・ツインテールの擬人化である少女の双舞ひなた(そうまひなた)通称「ヒナ」ともう一人のツインテールの擬人化である少年の海老原太陽(えびはらひなた)通称「ナタ」は、名前の「双」「海老」以外はエピソード的にも元ネタ怪獣の要素は本当に薄いです。ナタは作中で怪獣ツインテールの形のリュックサックになるので擬人化というより人間が怪獣化してると言えます。どちらかというと、1人を救うために2人が一緒にいることで命を繋ぎとめるという点はウルトラマンに近いですね。
・キングジョーの「お嬢」は見た目もエピソードも作中のメインキャラで最も正統派の「擬人化計画」のキャラって感じです。アンドロイドでメカ娘好きにはたまらない子です。妹はキングジョーブラック。
・ミクラスの「ミク」は牛飼いの女の子です。ちなみに、村の一族も飼ってる牛も全部ミクラスがモチーフです。
・ガラモンの「ガラ子」は幼い元気っ子。名前こそガラモンが元ネタっぽいですが、ジェロニモン・ドラコ・テレスドンのモチーフキャラと一緒にいたり風船使ったりするのでほぼピグモンです。
・プレッシャーの「サバト」と「パルゴ」はグラマラスで露出度の高い美女の魔法使い。杖と耳が同じなくらいで衣装も名前も誰かわからないくらいアレンジされてます。
・バードンは原典の怪獣そのものとして登場。1巻だと唯一「光の巨人」との因縁が作中で示唆されています。
・ジェロニモンも見た目は原典ほぼそのまま。ただ、話も通じるし優しい人格です。
1話の時点では元ネタのわかりにくいデザインや、ツインテールやプレッシャーなど1体の怪獣から複数の擬人化キャラが出てくる点が妙な感じだなと思いながら読んでました。
しかし、3話のミクラスの話を読んでから1つのモチーフから複数のキャラを出すのは面白いと考えが変わりました。
擬人化男性キャラが出る点、原典の怪獣がほぼそのまま出てくる点など読み進めるうちに他とはまた違う魅力をアプローチしてくる漫画だと思いましたね。1話の世界以外はモブキャラ・獣・鳥・爬虫類・虫など生物の全てのモデルがウルトラ怪獣になっていて探すのが楽しくなります。元ネタがはっきりわからないのもいますが。
1話毎のページ数が多いために丁寧なストーリーと内面描写などに読みごたえがあります。2話を読んだ時点ですっかり作品のファンになりました。
最初は原典ネタはほぼないのですが、4話からだんだんとこの作品世界とウルトラマンのいた世界とのつながりが示されてきます。
巨乳キャラも出るしお色気要素も程よくあります。女性キャラの体系の描き分けも上手いです。
他の擬人化計画の漫画がデザイン先行で、既に発表された個体しか登場しないのに対して、本作は漫画の展開に合わせてその度に新個体が出てきます。「怪獣が何に変換されて、どういう役割で登場するのか」の予想が着かなくてワクワクできるという点は他の擬人化計画で味わえない感覚です。毎回楽しみでなりません。
さて、不満点が一つ。
本編はとても面白いし作画担当の先生の描き下ろしおまけ漫画は嬉しかったのですが、シリウス掲載の「キャラと元ネタ怪獣の比較画像と簡易解説のオマケページ」が単行本に収録されていませんでした。全キャラは無理でも、メインキャラやその回に目立ったキャラの怪獣の解説が欲しいところです。
擬人化計画の漫画の単行本全般に言えることですが、fPOPのオマケページのように怪獣好きが満足するような補足解説にも力を入れてほしいです。

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ウルトラジャーニー ツインテール少女とツインテールな僕(1) (シリウスコミックス) コミック – 2017/7/7
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奪われた大切なものを取り戻しに行こう!
割れた空から現れた魔法使いに姿を変えられたヒナとナタ。
二人は赤い靴に誘われ、
虹の彼方な異世界を渡る不思議な旅に出る!
ウルトラ怪獣モチーフの少女が繰り広げる
異世界思春期ジャーニー開幕!!
奪われた大切なものを取り戻しに行こう!割れた空から現れた魔法使いに姿を変えられたヒナとナタ。二人は赤い靴に誘われ、虹の彼方な異世界を渡る不思議な旅に出る!ウルトラ怪獣モチーフの少女が繰り広げる異世界思春期ジャーニー開幕!!
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二人は赤い靴に誘われ、
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ウルトラ怪獣モチーフの少女が繰り広げる
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- 本の長さ200ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2017/7/7
- 寸法13 x 1.4 x 18.3 cm
- ISBN-10406390721X
- ISBN-13978-4063907216
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2017/7/7)
- 発売日 : 2017/7/7
- 言語 : 日本語
- コミック : 200ページ
- ISBN-10 : 406390721X
- ISBN-13 : 978-4063907216
- 寸法 : 13 x 1.4 x 18.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 219,295位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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講談社月刊少年シリウスにて、ウルトラ怪獣擬人化計画シリーズ『ウルトラジャーニー』を連載中(脚本担当)。
http://m-78.jp/news/n-4442/
【電撃ホビーウェブ×エンブレイスジャパン×ストリエ】連携プロジェクト「ウルタールの惑星」公式ストーリー、『ウルタールの黄昏』をストリエにて連載。
https://storie.jp/event/campaign_urutaru2016
ひとりサークル【クロヒス諸房】で同人小説活動中。
コミケ・コミティアを中心に、創作・文芸ジャンルで僕と握手できます。
脳みそライトに楽しめる【ライト脳ノベル】シリーズをどうぞよろしく!
詳しくは http://crohysshobou.net/ へ! さあ、早く!
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カスタマーレビュー
星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
12グローバルレーティング
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星5つ79%0%15%6%0%79%
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星4つ79%0%15%6%0%0%
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星3つ79%0%15%6%0%15%
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星2つ79%0%15%6%0%6%
- 星5つ星4つ星3つ星2つ星1つ星1つ79%0%15%6%0%0%
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上位レビュー、対象国: 日本
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- 2017年10月16日に日本でレビュー済みフォーマット: Kindle版 (電子書籍)
- 2017年7月17日に日本でレビュー済みフォーマット: コミック (紙)擬人化された怪獣が、元ネタの個性を活かして活躍しているのがウルトラ怪獣擬人化計画シリーズらしい。
特にペダニウムランチャーをフルチャージしたキングジョーは「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」ってくらいの強さ。
やめられない止まらないって感じの某エビ煎餅と似た香りがツインテールから出ていたり、気づけない人には残念だったがウルトラ怪獣モチーフならではの小ネタも多い。
擬人化されてない怪獣まで目立っているのは意外だった。こんなに大物感のあるジェロニモンを見たのは初めて。
- 2017年7月16日に日本でレビュー済みフォーマット: Kindle版 (電子書籍)「ウルトラ怪獣擬人化計画シリーズ最新作」
とあったので購入。
しかし、他の怪獣娘コミックと比べると、ウルトラ怪獣モチーフである意味がだいぶ低いように感じる。
別物として考えれば、ストーリーは悪くないし、絵もとても可愛いのだが。
ウルトラマンパロとかが読みたい人には向いてないだろう。
- 2017年8月15日に日本でレビュー済みフォーマット: コミック (紙)結論から言ってしまうとウルトラ怪獣擬人化マンガとして期待している人にはオススメ出来ません。
まず主人公からして普通の女の子が髪型がツインテールだからと言うだけで他は特に関わりもなくツインテールの姿(人間の時点で見た目ほぼ変わらず)になると言う怪獣擬人化マンガとしては疑問なスタートです。
本編の方もどうにも怪獣擬人化物として考えたように見えず別に考えていたストーリーに擬人化怪獣をくっつけた感が強いです。
以上の理由からウルトラ怪獣要素を期待しない人以外は買わない方が良いでしょう。