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クチュクチュバーン (文春文庫) 文庫 – 2005/8/3

5つ星のうち4.4 46個の評価

蜘蛛女、巨大女、シマウマ男に犬人間……地球規模で新たな「進化」が始まる!? まさに奇想に次ぐ奇想、芥川賞作家の驚異のデビュー作
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2005/8/3)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/8/3
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 224ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4167679477
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4167679477
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.4 46個の評価

著者について

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吉村 萬壱
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1961年愛媛県松山市に生まれ、大阪で育つ。京都教育大学卒。東京都、大阪府の高校教諭を務め、現在支援学校勤務。2001年「クチュクチュバーン」で第92回文學界新人賞、03年「ハリガネムシ」で第129回芥川賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『独居45 (ISBN-13: 978-4163281803 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
46グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2022年7月6日に日本でレビュー済み
    フォーマット: Kindle版 (電子書籍)Amazonで購入
    小説は、「フィクションである」という命題にて読み手の感覚を制限し、また、読み手が発狂することから守っている。
    しかし、その命題の箍が外れた時、人間はどうなってしまうのか。本小説はSFとして、虚構小説と読むことは可能である。フィクションとリアルの境目が曖昧な読み方をしたらどうだろうが。私は、恐怖に戦いてしまった。まさに、「人間離れ」した方がこの恐怖から逃れられるのではないかと考える程だった。
    そして読了したあと、これがフィクションであることの安堵とリアルへの不信感。本当は、隠された人間の起源と終末があるのではないだろうか。
    発狂とは、突き抜けた恐怖からの脱却であると考える。その一抹が本著にはありありと描かれている。そして、その登場人物の鮮明な感情を読み手は圧倒的に肉薄して読む。
    そこにこそ、この本の真骨頂があると思う。
    6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2020年11月14日に日本でレビュー済み
    フォーマット: Kindle版 (電子書籍)Amazonで購入
     「ハリガネムシ」を読んだだけでまったく購読していなかったことを後悔したほど面白かった。小説ってこれほど自由に書いていいんだな。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2007年2月17日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 文庫Amazonで購入
    世界観も巧みな文章も圧巻の極みです。
    非常に映像的視覚的な描き方で実写化されたら爽快だろうな、と思わされます。
    小説作品自体が「なにもできない、見ているだけだ」という登場人物のシマウマ男に通じる構造になっているのです。
    どんな絶望的な変化が世界に訪れても、たとえ人間の外形が異形に変形しようとも、人間の本性はけっきょくなにも変わらない。その事実をただ淡々と描ききる一作。
    手を変え品を変えた三作を収録していますが、基本的に内容はどれも同じなのでクチュクチュバーンだけ読んでおけばいいと思います。
    6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2023年3月24日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 文庫Amazonで購入
    忘れることを忘れて忘れてる
    そしておもひだす 
    クチュクチュバーン
  • 2015年3月8日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 文庫Amazonで購入
    本のタイトルになっている、クチュクチュバーンという話は、
    いつの時代かは分かりませんが、近未来を描いているのかなと思います。
    ジャンルとしては、SFになるのかなと思います。
    人間、動物、もの、が、次々同化してた結果、爆発して無くなったり、
    個体の中で急激な変化が起こり塵芥ほどの大きさになった末に消えて行ったり、
    バリエーション豊かな、飛び散り方で生物が崩壊していく様を描いています。
    現実世界では起こり得ない状況が次々発生し、最終的にすべてが一つになり、
    バーンと爆発して新しい生物が誕生する様と、その後を描いています。

    生みの苦しみを経て、新しく生まれた生物は、人間とは似ても似つかない生き物ですが、
    行いは人間そのものというか、まさに人間社会です。
    沢山の仲間を殺したと思えば、一人の仲間を全員で力を合わせて助けようとしたり、
    といった描写がありますが、まさに人間そのものを描いています。

    グロイ描写がとても目立ってしまう作品ですが、よく読んでみると人間とは何か?ということが
    クチュクチュしてバーンする過程に描かれています。
    こんな世界でも秩序や決まりごとにすがって生きている様は、滑稽ではありますが、そうせざる
    負えない何かがきっとあるのです。

    数ページ読んだだけでおなか一杯になってしまい(それくらい表現がすごいです。)
    しばらく置いといたのですが、久々に読んでみると、これは何て面白い小説だと思いました。

    他に、2編収録されていますが、どちらの作品も負けづ劣らづ、残酷描写のオンパレードです。
    が、よく読むことをお勧めします。
    絶望状態になった時の、素の、本当の人間の姿が描かれています。
    8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2019年1月29日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 文庫
    レイプ、暴力、売春、奇病、爆発、破壊、嘘、国家統制、テロ、反逆、麻薬。
    見て見ぬしている、見たくない、知りたくなことが小説の中に書かれてある。全部事実なのである。TVでも放映されている。ただ、若い女性が涙ながらに、”私は売春させられました。(まる)”とだけ語られるため、我々からその現実は遠く見えない。小説家では、こと細かく描写されている。読みは始めはびっくりするのですが、暴力もレイプにも慣れてきます。不条理な出来事に慣れてきます。これは不思議な感じです。
    読みながら、東ドイツの隣人を密告する者、シリアの内戦、ポルポト政権の暴力、ユーゴスラビアの内戦などなど、思い出しました。人間とはおぞましいものだと思います。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2006年4月14日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 文庫Amazonで購入
    映像じゃなくて活字で良かったと思う。けれどけっこう鮮明なイメージが脳裏にこびりついてなかなか消えない。読了後、スパゲッティを食べたけれど、かなりハードなランチになった。椎名誠の超常小説を想起させながらも、本書の方がある意味圧倒的に突き抜けている。理不尽不条理サバイバル小説が3篇収録されており、描かれるどの世界もスプラッターでありグロテスクに満ちている。生理的に受け付けない人もいるに違いない。バリエーションが異なるだけで、大枠の物語の推移は似通っているため、ある程度の心の準備というものが可能になるものの、刹那的劇的な展開には何度も衝撃を喰らう。集中して読み進めてしまうけれども、これほど後味の悪い小説は珍しいだろう。
    9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2006年6月24日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 文庫
    コンプレックスなんか誰も彼もが持っていて
    持っていないっていう完璧な人間がいたらあっては見たいけど
    そんな人と私は信頼し合える関係が築けるのだろうか

    この本がはたしてコンプレックスを顕在化した全く違った現実を描いているのかはしらないけれど
    僕にはそう見えて仕方がなかった

    そんな風にちょっと違った目線で街を見渡してみる
    狂っている人の姿、今の世の中がチラッと姿を見せる
    その中に入れることがなぜか気分が良く思えてくる
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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