これを読んで、しらす丼を夕食にすることが増えました。
おいしいですね、しらす。
思えば、たくさんの命をいただいています。
こちらの本は割と衝撃的なストーリーだと思います。
インパクトがあるし、心に響く内容なので「考えさせられる本」として食育的な教育に使用できそうと感じました。
ただ、小学生の子供たちへ紹介したところ「怖い」という感想も多かったです。
「あまり聞きたくない」という子も。
これは情緒が安定した、すこし高学年向けかそれ以上向けなのかもしれません。
現実と空想をある程度分けて理解できる年頃…というか。
とはいえ、私はこちらの本が大好きです。
何より、絵が丁寧で美しい。
主人公のダイニングの様子は非常に細かい描かれ方をされていてリアリティに富んでいます。
揺れる透けたシアーカーテンが床にうつる様子。
光と空気の流れ。奥に見えるリビングと隣り合わせの和室。
生き生きと主人公の暮らしが見えて、入り込みやすいです。
新しい戸建てに住んでいる小学生にとって、よくありがちな共感しやすいリビングの様子なのではないでしょうか。
色彩の使い方、1ページ1ページがとても美しくて見ごたえがあります。
じっと、絵をみていたくなる。
そんな絵本です。
小さいころ読むと怖いかもしれないけれど、どこかでこの本を受け入れられるタイミングが来たらその時は子供が成長してこの本と和解した、ということなのかもしれませんね。
具体的に子供の成長を感じられる絵本なのではないかな、と思いました。
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