人類側が小人化している + 虫側は巨大化＆凶暴化している
という凝った設定が成されています。
大勢の虫との集団戦は迫力がありますが、
映画『スターシップ・トゥルーパーズ』よろしく人類側が劣勢なので、無双感を楽しめる作品ではありません。
エイリアンじみた歯があったりと、虫のデザインは本作の設定に基づき現実離れしたものになっていますが、
桜谷シュウ先生の描く虫は格好良さが際立っており、あまり嫌悪感がありません。
どちらかというとRPGのクリーチャーを見ているようです。何せ、敵の頭目もDRAGONですし。
ムカデが乱入してくるシーンなどは、主役が来たとばかりの大迫力！（敵ですけど…）
また人間キャラのデザインは『テラフォーマーズ』を意識した感じのものになっており
主人公の青年が超人的な技能に目覚めつつあるところにも表れています。
やたら巨乳のヒロインも居ます。ついでにヒロインが……ところも同じ。
そして、あちらがGメインでいくなら、こちらはもっと色々登場させてやるぜとの気概を感じます。
表紙に至ってはザリガニですしね。ただし今巻の本編には未登場です。蜘蛛は居るな…。
今のところ、『スターシップ・トゥルーパーズ』と『テラフォーマーズ』を足して二で割ったような感じで、
両作の良いところも、そして悪いところも、全て受け継いでいるかのような作品。
司令部の残念っぷりには歯がゆいものしかありません。
今巻の流れを見る限り、今後はもっと『テラフォーマーズ』のほうへ寄せていくようですが、
次巻でその成果をしかと拝見できそうです。
桜谷シュウ先生のクリーチャーデザインは秀逸なので、
中世ファンタジー版にした本作も読んでみたくなりました。
気が早いですが、そんな新作も見てみたいです。
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