石井まゆみ原作の同名コミックをドラマ化。不慮の事故で亡くなって以来、地下備品倉庫のロッカーに住みついている元スーパーOLのハナコさん(ともさかりえ)が、悩める若いOLたちの救世主として大活躍する痛快コメディ。一流商社のエリート部署に配属されたものの、入社早々五月病に悩まされている新人の瑠布子(吹石一恵)は、なりゆきで参加した社内ミステリーツアーで心霊スポットの一つ、開かずのロッカーを代表して開ける羽目に。ところが、瑠布子にだけは他の誰にも見えないロッカーの中で生活するハナコさんの姿が見えたのだった。 瑠布子、みそら(平山綾)、理子(国分佐智子)といったタイプの違うOLたちが、スクランブル登板でハナコさんに悩みを相談する構成が実に小気味いい。“お局霊”というよりも、ファッションモデル風のハナコさんは、まさにともさかりえのあたり役。『奥さまは魔女』風のトリッキーなテイストに全24回、1話たりともテンションを落とさず見せきったところは大したものだ。繰り返し見ても楽しい気分になれる稀な作品である。(麻生結一)
制作統括: 菅康弘 演出: 柴田岳志/渡邊良雄/真鍋斎 原作: 石井まゆみ 脚本: 戸田山雅司 音楽: 本間勇輔 出演: ともさかりえ/吹石一恵/平山綾/国分佐智子/勝村政信/鳥羽潤/徳井優/風間杜夫 -- 内容(「CDジャーナル」データベースより)