あんぐりと口を開き見上げる人々の表情を「本当に」見たことはありますか?
巨大なマリオネット人形を操り、街を歩かせ、神話を蘇らせる世界最大級のスペクタクルパフォーマンス集団「ロワイヤル・ド・リュクス」を目撃する人は、ただただマンガのように口をあんぐりさせるより他ありません。
文字通りのスケールの大きさは、人形=機械(マシーン)の巨大さだけではありません。
約10年の長きにわたって繰り広げられた5つのエピソードは、それ自体が現代の神話でしょう。
「巨人の神話」は、1時間半に及ぶ壮大な叙事詩です。
フランスのル・アーブルという街に誕生し、足を失い、アフリカに渡り、子供を産み、また街に帰ってくるという10年にわたって紡がれた5つのエピソードからなります。
この大きな、それでいて素朴な物語を目撃することは、神話を体験することです。
このDVDは、ロワイヤル・ド・リュクスによって奇跡的に生み出された神話を追体験する装置なのです。
●エピソード1「空から落ちてきた巨人」(1993年/18分)
巨人がル・アーヴルに誕生し、人々の前に姿を現す。
●エピソード2「巨人の帰還」(1994年/25分)
生誕2年後に、巨人がル・アーヴルへ帰還する。
●エピソード3「巨人の子どもの誕生」(1997年/10分)
アフリカにたどり着いた巨人に、子どもが誕生する。
●エピソード4「アフリカからの帰還」(1998年/7分)
4年後、アフリカに戻った巨人を、盛大なパレードで迎えるル・アーブルの人々。
そして巨人は、息子を街の人々に紹介していく。
●エピソード5「キリンの狩人」(2001年/32分)
巨人は、息子をひとりでル・アーブルまで旅をさせる。
その旅のお供として、巨人は二頭のキリンを息子にプレゼントする。
【特典映像】
●古代史劇(1994年~1995年頃/27分)
ロワイヤル・ド・リュクスが、ニームの円形劇場で行なった非公開の公演を収めた作品。
舞台の大詰めで、混乱したローマ人たちが、戦いで窮地に追い込まれた状況を、
芸術によって打開できるかもしれないと考え、ビアノを投げ出そうとするシーンが印象的。
収録:フランス(ル・アーブル)
監督:ドミニク・ドリューズ
パフォーマンス・演出:ロワイヤル・ド・リュクス
機械(マシーン):フランソワ・ドゥラロジエール(ラ・マシン芸術監督)
2006年フランス作品 120分収録
日本語字幕 カラー/4:3
音声 ステレオ/ドルビーデジタル
※2巻組セットも同時発売