ついに…感慨深いアニメシリーズ最終巻が出て「しまった」。ファンにとっても制作スタッフにとっても4年間は長いようで極めて短
いものだったと思う。加えて自分自身が銀魂に嵌ったのがアニメ3年目の途中であった為、まさにあっという間であった。
各シリーズ最終巻に必ず付いてきたアニメ制作裏話「すべらない話」の内容から窺えた、放送枠の移動、スポンサーの降板、某
倫理委員会との絡み等の辛辣なエピソードは尽きず、これ程制作側に酷な環境を強いられた長期アニメ作品も無かっただろう。
一方で銀魂に嵌ってからファンの方々の熱さと結束力の強さには驚かされたし、今回の「すべらない話」でも話題に出ている「20
10銀魂春祭り(仮)」を始めとした各種イベント会場での熱狂ぶりは他ファンの方と一体感を味わえとても嬉しかった。
結果アニメシリーズ4年間の最期を、当初「ウソ予告」として冗談ネタにした劇場版の実現という最高の形で締めることができたの
はファンとしても、恐らくスタッフ側にとっても感慨深かったことだろう。
本巻収録の最終話である第201話「人類みなサンタ」の締めでは、神楽の思い切り可愛い笑顔での台詞「あけましてメリー最終回
!」でギャグ主体のアニメらしく実にさらっと終わる。これは製作者側にっても「これで終わらんよ」というアニメ2期への希望をこめ
た上での締め方だと思いたい。今回も恒例の藤田監督・高松監修・メイン声優陣が揃った「すべらない話3」での締めでは、皆口々
に2期への希望を珍しく真面目に語っているので、是非聴いて欲しい。
この4年間、方々に頭を下げ続けたと思われるテレビ東京の東不可止プロデューサーを始め、アニメ終了後も劇場版の情報をツ
イッター上でファンにこまめに報告してくださった高松「エリザベス」信司前監督、原作のストックが心元無くなる中でオリジナル回を
挟みつつ最後まで作品の質を維持してくださった藤田陽一現監督、毎週追いかける締めきりに追われながら作品への愛情を注い
だ素晴らしいお仕事をしてくださったアニメーターの方々、そして各キャラクターに素晴らしい生命を吹き込んでくださった銀時役の
杉田智和氏を始めとした主役〜準主役級から、一話切りの登場でさえインパクトを残した若手から超ベテランの脇役・ゲスト声優陣
の方々…お一人ずつに心から感謝したい。毎週沢山の笑いと涙と感動を本当にありがとうございました、そしてお疲れ様でした。
そして、アニメ第2期の実現をひっそりと、しかし虎視眈々と眼を光らせていつまでもお待ちしておりますよ!
(これまで当方の拙いレビューを見て下さった方、投票してくださった方本当にありがとうございました。また良質のレビューを第1期
シーズンから投稿し続けファンを楽しませて下さったなんとか人様に心からのリスペクトを。第2期でも楽しみにしております。)
[2010/12/6追記]ジャンプ本誌の方で、来年4月からアニメ第2期スタートの朗報が来ました!(放送時間帯は未定)
思ったよりも早く銀さん達が戻ってきてくれそうで嬉しいです、今から待ちどおしいなあ。