漫画界屈指のショートショートの名手、道満氏の珠玉の掌編集。
時に毒を持ち、残酷で哀しい事を描きながらもポップかつミニマルで達者な絵により全体的に大人の寓話、お伽噺的雰囲気が保たれているので読後感が良い作品集です。
そして氏のあらゆるジャンル、主にホラー、SF、ファンタジー、カオス理論、ゲーム上の仮想空間等の雑多な話を巧みに再構成し、読者の予想の斜め上を行くストーリー作りにも、大変な才気を感じます。
時に古典すら思わせるその語り口の見事さは、短い作品にも拘わらず、余韻は並の短編を凌いでいます。
本作終了後に休刊した小学館の個性派月刊誌「IKKI」の白鳥の歌ともなってしまい、感無量です。
この数年、各社より執筆依頼が殺到している道満氏。
しかし、頁数の問題で中々単独出版社では単行本に為り難い状況です。
何卒それらの作品も埋もれさせずに出版社を越えてまとめて頂きたいと強く思いました。
【収録作(すべて8頁)】
Scene 1 「Grimm DEAD」 オールカラー
Scene 2 「迷子のチーコ」
Scene 3 「リノベート・アトランダム」
Scene 4 「食餌の衝動」
Scene 5 「魅惑のヴンダーカンマー」
Scene 6 「とある家族の飲尿法(ウロフィリア)」
Scene 7 「不死体コンストレイント」
Scene 8 「かいばみ幽霊」
Scene 9 「ミシュリーヌとその中の者たちの話」
Scene10 「ほうき星のナルナ」
Scene11 「積めない方程式」
Scene12 「OKEYA」
Scene13 「うたかたの日々」 オールカラー
各エピソードの後に作品世界のフォローとなる1コマ漫画13編、巻末にイラスト4頁、カバーを外すと、収録作の外伝的エピソード2頁が書下ろしで収録されています。
雑誌発表時の作者コメントも巻末に収録。
12頁の白紙を含む140頁弱の本ですが、割高感は御座いません。
もっと続きが読みたいと思わせる傑作群、下ネタ、残酷ネタも少し御座いますが、大人の方には大いにお薦めです。
¥693 ¥693 税込
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ニッケルオデオン 青 (IKKI COMIX) Kindle版
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いい話も怖い話もアホな話もなんでもあります。
8ページでなんでも描いてしまう、読み切り短編シリーズ第3弾にて堂々完結。
おとぎ話の主人公たちは目を覚まし…「Grimm DEAD」
彼女は道に迷いすぎる…「迷子のチーコ」
惑星をリノベートするだけの簡単なお仕事…「リノベート・アト・ランダム」
森に住む魔女の脅威の蒐集部屋…「魅惑のヴンダーカンマー」
夜な夜な現れる幽霊に隠された秘密…「かいばみ幽霊」
巨人の美女のお腹のなかでぼくたちは…「ミシュリーヌとその中の者たちの話」
定員はアンドロイド一名の宇宙船にしのびこんで密航し…「積めない方程式」
カオス理論の果てに桶屋のもうかる未来が…「OKEYA」
ゾンビもSFも落語もファンタジーも、どんなジャンルもここにある。
大好きな話がきっとみつかる13編のショートストーリーズ。
8ページでなんでも描いてしまう、読み切り短編シリーズ第3弾にて堂々完結。
おとぎ話の主人公たちは目を覚まし…「Grimm DEAD」
彼女は道に迷いすぎる…「迷子のチーコ」
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森に住む魔女の脅威の蒐集部屋…「魅惑のヴンダーカンマー」
夜な夜な現れる幽霊に隠された秘密…「かいばみ幽霊」
巨人の美女のお腹のなかでぼくたちは…「ミシュリーヌとその中の者たちの話」
定員はアンドロイド一名の宇宙船にしのびこんで密航し…「積めない方程式」
カオス理論の果てに桶屋のもうかる未来が…「OKEYA」
ゾンビもSFも落語もファンタジーも、どんなジャンルもここにある。
大好きな話がきっとみつかる13編のショートストーリーズ。
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2014/9/30
- ファイルサイズ48.0 MB
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販売: 小学館
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登録情報
- ASIN : B00QU11X5O
- 出版社 : 小学館 (2014/9/30)
- 発売日 : 2014/9/30
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 48.0 MB
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- Amazon 売れ筋ランキング: - 20,045位青年マンガ
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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5つのうち4.8つ
216グローバルレーティング
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上位レビュー、対象国: 日本
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- 2014年10月4日に日本でレビュー済みフォーマット: コミック (紙)Amazonで購入
- 2017年2月26日に日本でレビュー済みフォーマット: コミック (紙)Amazonで購入道満先生の作品に共通するシュールな世界観。
大好きです。
読者の邪魔にならないよう伏線を淡々と張りつつ、群像劇のように複数の登場人物の視点で物語を展開をしていくことで世界観を広げていく。
このニッケルオデオンのシリーズもそうですが、特にヴォイニッチホテルなどはそれが顕著に現れていて、
読み手としてはちょうど気になっていた所に、ズバリ知りたかったところを知れるという展開が続いていき本当にテンポがよくて飽きないのです。
キャラクターも線がシャープで人物に影があまりないディフォルメした可愛いイラストのような質感。
なのに雑ってワケじゃなくてすごく丁寧に描かれています。
ムダが一切なくてスッキリして可愛くて読みやすいことが、様々なシュールさを違和感なくすんなりと受け入れさせてくれます。
ムダがないのはセリフだって同じ。
例えば、この青に収録されているScene2『迷子のチーコ』ですが
1ページ目
「ごめんユウくん。おくれちゃった!!」
「まーた道に迷ったのか?」
「うん……」
「もう映画間に合わねーな。」
2ページ目
「チーコ何書きこんでんだ?」
「目印! 今度迷子になったときのみちしるべ」
「このクロってのは?」
「ノラ猫。いつもここのヘイの上にいるの。」
「いつもはいねーだろ!」
「いるよっいつも」
「ほらね。」
「……ホントだ。」
たった2ページで人物の特徴と、これから何か巻き起こりそうな展開を予期させてくれます。
しかも実に淡々と、サラッとしたものです。それがいいんです。
このムダのない完璧なストーリーテリングでシュールな世界にご案内された私は、今回もこの道満ワールドを満喫することができました。
この青だけでも楽しめますが、赤と緑もこの不思議な世界の繋がりを感じさせてくれるので絶対に買ってよんだほうがいいです!
- 2016年10月11日に日本でレビュー済みフォーマット: コミック (紙)Amazonで購入道満 晴明先生らしい不可思議で素敵な短編集。
読後感も良く、色々な方におすすめできるシリーズです。
ニッケルオデオンは「赤」、「緑」、「青」の3冊が刊行されていて、「青」は3巻目にあたります。
冒頭のお話(「Grimm DEAD」)から飛ばしている感じなんですが、最後のカットがなんだか3姉妹のように見えてしまって微笑ましいというか。あれ?
ホントにバラエティに富んだ、だいぶ不思議で変わったお話ばかりなのですが、何故かすんなり読めてしまうほどに面白いです。
私は絵柄もストーリーも好きで、大変満足しています。
手塚姉妹のおじいちゃんが危篤になる話(「とある家族の飲尿法(ウロフィリア)」)など、どうやったらこんなシチュエーションが生まれ得るのかというツッコミの前に、あれこのおじいちゃん、とある5代目の名人に似てるけど…いいのかなあ(笑)とかそっちの方に気が行ってしまうというか。名前、志だし。
今まで出てきたキャラクターを再登場させつつ、絶妙な配置がピタリとハマっていて飽きさせません。
伏見くん…じゃなかった伏見さんの浴衣姿も見れるしね(どこかにあるのでしょう、そういう需要が。私が知らないどこかに)。
これで終わってしまうのは残念でなりません。
またこのような不思議な話に出会えるまで、窯揚げうどんを食べながら待ちたいと思います。
ぜひコピ・コピ・ルアクを飲みながら、3冊まとめてどうぞ。
- 2014年10月7日に日本でレビュー済みフォーマット: コミック (紙)Amazonで購入短いページ数の中で良くまとめられています。
カバーを外すとおまけ漫画があるが、レミントンが裸エプロンのような気がする。
- 2014年10月13日に日本でレビュー済みフォーマット: コミック (紙)Amazonで購入ニッケルオデオンシリーズは2012年2月の「赤」そして2013年2月の「緑」ときて今回は2014年10月。前二巻が1年間隔で出たのに対して1年8か月と間が空きました。途中、作者の道満氏の体調不良があったので心配されたところですが、無事刊行されて何より。
そして待った分だけ期待値は高まり、うずうずしていましたが、よかった、満足しました。
ヒロイン達は皆、不気味で恐ろしくて、何より可愛らしい。特に今回は森にすむ魔女が可愛い。一つ目で森ビルの高級マンション住まいの可愛い一つ目の魔女。道満氏の持ち味の明確な幻想というべき世界を具現化したキャラクターです。
あと、「緑」の「かわずカース」の続き「とある家族の飲尿法」は打って変った趣向ですが、寝取られと純愛が背景にありまだまだ深くなりそうです。
また、「赤」の「Heart Food」の続きも楽しい。以前、夜の博物館で展示物が動き出すストーリーの映画がありましたが、そんな幻想的な光景が楽しい。虎にかじられるのも悪くないか、そう思わせるくらい優しい空気に満ちている。
どの作品も残酷で美しい。読めばとても奇妙な悪夢が見られそうです。
- 2014年10月2日に日本でレビュー済みフォーマット: コミック (紙)Amazonで購入とっても売れているので、アマゾンでは発売と同時に売り切れに
なっていたようです。
内容は他のレビュワーさんが書かれているとおりです。
「くすっ」とさせてくれたり「あー、なるほど!」と感動させて
くれたりします。
最終話はカラーになっていて赤や緑の話の続きになっています。
何か温かいメッセージを感じる終わり方です。
あと、カバー下にも1ページマンガがあるのでお見逃し無く!
(kindle版にするなら、このカバー下も是非入れて下さい!)
自信をもってお勧めします! ☆5つで!!
- 2014年9月30日に日本でレビュー済みフォーマット: コミック (紙)Amazonで購入赤、緑と続く掌編第3弾。
8Pながらキャラクターを見せて話を立ててきっちりオチを付ける構成は相変わらず見事で、少し物足りなさを感じさせることで読者に妄想の余地を与えるのが本当に憎くて、読者同士語り合いたくなる作品に仕上がっています。
グリム童話大進撃の巻…「Grimm DEAD」
現代の魔女の蔵にはサーベルタイガーからカート・コバーンの遺品まで…「魅惑のヴンダーカンマー」
おじいちゃんの今際の際の願いは処女の…「とある家族の飲尿法」
幽霊の正体見たりイキグサレ?…「かいばみ幽霊」
北京で蝶が羽ばたけば桶屋が地球の平和を担う?…「OKEYA」
最後はあの動物園のお話…「うたかたの日々」
赤の動物園の話を見てからもう一度「うたかたの日々」を読み直すと、是迄の個々のエピソードがあの世界での現実なのか幻都市伝説御伽噺なのか…不思議な気分になると同時にもう一度最初から読み直したくなることうけあいです。
- 2014年10月5日に日本でレビュー済みフォーマット: コミック (紙)Amazonで購入赤⇒緑と8ページに色んな要素を詰め込んだ短編漫画 ニッケルオデオン。残念ながらこの青にて
完結。だそうで・・・関係あるかは知りませんが、帯に「おかしな おかしさ めしあがれ」と書いてあり、
内容も 色んな物を色んな意味で「召し上がる」内容が多く感じられました。グロ・残虐・変態的な
要素も含まれている筈・・・なのに何故だか不快に感じさせないのが、相変わらずすごい手腕だなと。
実験的な取り組みだったかもしれませんが・・・「道満晴明さんにしか出来ない事」というのは、この
シリーズの中にちりばめられていた筈。なのでもし、機会があれば みじかくておかしなおはなし。を
いつかまた描いて頂けたらと・・・願ってやみません。