集えママメガの巫女たち
監督作品:西島克彦
公開日:2000.10.10
更新日:2004.09.17
■あらすじ
ここ数年人々の欲望は募るばかり。私はもうすぐママメガの勤めを果たさねばなりません。
ママメガの勤め。それはアストロスターの浄化。それとともにママメガとしての能力は失われてしまう。その意味するところは、新しいママメガと交代するということだった。そしてそれは、新しい巫女を探すということでもあった。
リリスは新しいママメガに巫女として選ばれた。そしてリリスはママメガの巫女となるべき者たちを集めるよう命じられたのだった。リリスの可能性を信じ、3人の巫女のひとりとして選んだのだった。
リリスは最初にステイシアに会いに行った。ステイシアを巫女として招くためだった。しかし、ステイシアは断わった。平和な世では巫女はお飾りに過ぎないと。そのようなお飾りになって、目立つのは嫌だというのだ。
そんなリリスの前に現れたのが、ルルベル。ルルベルは、ステイシアの妹。ルルベルは、リリスとステイシアとのやり取りを聞いていたのだった。そしてママメガの巫女になりたいという。しかし誰でも巫女になれるという訳ではない。リリスは巫女の候補のリストを手にし、その候補者をあたっているのだった。ルルベルは、そんなリリスについていくのだったが、候補者に会う前に誰かが候補者たちを次々に狙い倒している者がいた。
そして、そのことに気づいたリリスは、次の候補者を影から監視して、相手の出方を待つことにした。すると、予想通り現れた。しかし、相手は強力な召喚魔法で、巨大な戦士を呼びだしたのだった・・・
■解説
巨大=強い。つまり力の具象化としての巨人の登場です。なんと判りやすい設定なんでしょう。しかし巨人には一般的にもう一つイメージがあります。巨人=遅い。しかし、この作品の巨大戦士は俊敏で、対峙する巫女候補者らを存分にたたきのめしてくれる。力があって俊敏では、剣技ではかなうはずもない。結局、この巨人を退治するには他力本願の召喚魔法にゆだねられてしまうことになってしまうのです。
この作品中の巨人。俊敏な巨人の雰囲気は、良く出てると思います。ちょっと初代ガンダムを思い出しました。ガンダム以前の巨大ロボットといえば、その重量感を出すために動作が鈍かったのですが、初代ガンダムでその流れは変わったと思います。
さてこの作品は、もともと育成型シミュレーションゲーム。結局マルチメディア展開され、コミック、アニメ、小説が作られました。こうしたマルチメディア展開は、ファンにとって喜ぶべきものなのかどうかはわかりません。人それぞれなのでしょうが、最初に見たメディアのキャラクターの印象が強く、ほかのメディアになじめない方も多いのではないでしょうか。企業の側から見れば、ひとつの企画の展開は安易に収益を得る方法なので、ブームとなったメディアだけでなく、ほかにも展開させたくなるのも無理はないとは思います。しかしアニメをどうせ作るなら、もう少しだけ長い時間の作品にして欲しかった。時間的な制限からか、途中のストーリー展開が急で、この世界観についていくのはきつい。もっとも他のメディアを堪能してから、この作品を鑑賞すれば問題はないのかもしれない。
巨大剣士が登場して巫女候補生らの前に立ちはだかりますが、候補生らは巨大化するようなことはありません。ちなみにコミック版では、物語の最後の方で候補生のひとりが巨大化しています。
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