単行本「妖精大戦ノア」第9巻 第89・90話より
野部利雄 作品
公開日:2000.02.04
更新日:2004.09.17
■あらすじ
星真一と同居しすることになったノアは不思議な力を持った少女だった。彼女は妖精の生まれ変わりだった。ノアの周りで起きる不可解な事件に巻き込まれつつ真一は、ノアを守るための護神獣ノームとして覚醒した。
戦闘サイボーグとヒトラーが関係している。サイボーグが処分しようとしていたヒトラーの写真を手に入れた真一たちは、なぜ写真を処分しようとしていたかを突き止めようと手がかりを探していた。そして、スカーレットに会いに行った真一とノアの目の前にウィンディーネが現れた。
ウィンディーネはノアたちに人間を滅ぼすと宣言した。それに、人類は妖精に似せて造られたものだと恐ろしいことを口に出したのだ。だから、殺してもいいと。そしてウィンディーネは、スカーレットを連れ去ってしまった。
ニューヨークでは突如摩天楼を破壊して現れた巨大宇宙船におののいていた。Genesisが起動したのだ。Genesisに接近を試みたノアと真一たちは、巨大なサラマンダーとなったスカーレットに行く手を阻まれた瞬間に気を失った。ノアたちが目を覚ましたとき、そこはGenesisの中だった。そして、巨大なエルフィンが目の前に現れたのだった。
■解説
実は妖精は巨大だった?
フェアリーは、ギリシャ神話をはじめ、ヨーロッパ各地の神話やおとぎ話に登場します。フェアリーは一般的に人間より小さいことが多いようでが、王だけは特別で、人間より巨大であったり、巨大化できたりします。この作品では妖精がというよりも、創造主たちが巨大だったという話ですが、創造主ということでいえば、大抵の神話では巨大な存在として描かれているのでこの作品もそれに準じたというところでしょうか。
なお、この最終巻には、連載ではなかった特別編が収録されています。連載での展開は、少し慌てて終わりにしたような気がします。無理矢理様々な出来事や物が登場して、説明的な台詞で継ぎ合わせた感じが拭えません。巨大なエルフィンの登場もそのひとつです。そのため描ききれなかった何かを補うように特別編が描かれたのかも知れません。あるいは、単行本のページの都合からかも・・・
■他の作品
G-ZONEではこのほかに野部利雄氏の作品「ちるどれん」を紹介させて頂いています。
■妖精大戦ノア 《第9巻》
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