Hでマッドな博士くん その2
公開日:2001.02.08
更新日:2004.09.25
■あらすじ
博士は、国の依頼を受けて巨大化の薬を開発していた。地下にある軍の秘密会議室で、その成果を見せるために助手の助手に巨大化薬を投与して見せた。ところが、予想以上に助手は巨大化しすぎ、地下の会議室の天井を突き破って地上に出ていってしまった。
地上に出た助手は、騒ぎが拡大することなど気にも留めず、あたりを散策し始めた。風呂屋の屋根をはぎ取り、女湯を覗くなど、その行為はだんだんとエスカレートしていった。
街の被害を食い止めるため、軍を出動しようとしたが、博士は彼を元に戻す方法を思いついた。
その方法とは、秘書を巨大化させ、助手を満足させ放出させれば、助手は元の大きさに戻るというのだ。そこで、巨大化しても破れない特殊な水着を着用して、秘書は薬を使い巨大化した。
巨人となった秘書は、助手を満足させるために立ち向かっていった。最初、秘書のなすがされるままにしていた助手であったが、やがて我慢できなくなり秘書に襲いかかってきた。しかし、秘書の方が一枚上手であった。秘書は助手の攻撃にひるむことなく反撃、結局、助手は秘書の思うままにされるのだった。
やがて秘書のテクニックに満足した助手は、もとの大きさに戻ることが出来た。しかし、そこには巨大化したままの秘書が立っていた。
「私が元に戻るには、どうしたらいいんですか?」
困り顔の秘書は、博士に聞いた・・・
■解説
日本と韓国の合同制作アニメです。絵は、日本のアニメ作品と変りありませんが、海外進出を意識して作られたのか、会話を少なく押さえてあり、動きと演出で会話をカバーしています。そして演出はテンポが良く、そのセンスはアニメのツボを良く押さえており、ただのエロビデオだとなめて見てはいけないレベルです。逆に言うならば、エロビデオだと思って買うと痛い目にあうのかもしれません。コミカルタッチに仕上げてある作品で、各所に多くの映画やアニメのパロディシーンが満載されています。
さてオムニバス構成の作品ですが、その第5話のテーマが巨大化薬です。巨大化薬といえば手塚治虫氏のビッグXが思い出されます。巨大ヒーローの走りとなったビッグX、それと巨大ヒーローをひとつのジャンルとして確立したウルトラマン。この二つの作品を本作品ではかなり意識して取り込んでいます。服を切り裂きながら巨大化するシーン、伸び縮みするコスチュームとか、そのコスチュームデザイン、巨人の動作などに、そうしたエッセンスを感じます。まあ結局は、Hなシーンへと続いていってしまうのですが、それでも他の収録されている話と比較して、この話のH度は押さえられており、この話の重心が巨人に置かれているのは明白です。ストーリーの無理な展開の仕方など、細かく見れば多くの疑問点の生まれる部分がありますが、これらもギャグなのだと割り切れる快活な笑いを提供してくれる作品です。
ところで日本語版だけ、巨人になったときの音声が特殊加工されています。そのため、声がウルトラマンのような、マクロスのゼントラーディ人のような声になっています。これも日本人になら通じるだろうパロディとして演出されたものでしょう。これもHアニメとした見てしまうと賛否の分かれるところでしょうが、巨人テーマとして徹底した結果なのだと考えると、スタッフの心意気に拍手を送りたいところです。
■69ピンクライダーズ
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