VOL.26 捕らわれのシズカ/VOL.26 超能力の正体
能田達規 作品
公開日:2001.03.09
更新日:2004.09.17
■あらすじ
我楽太屋・・・それは一見どこにでもありそうな古道具屋、しかしその実態はリサイクルショップ・・・そのまんまである。しかし、宇宙人とも取引をしている古道具屋なのだ。宇宙人が取引をする理由は、すご腕の職人気質の技術者がいるからである。その技術者とは、大福満太(中学生!)と吉田のじいさんのことだった。
風間シズカ。彼女は忍者であり、あるいきさつから、まん太を宿敵としてる。彼女は暇さえあれば我楽太屋の屋根裏にいるのだが、今日はある依頼の為に地衛隊幕張本部ビル東館32階の壁に張り付いていた。
「秘密兵器を入手すること・・・か」
シズカが32階に侵入すると、そこには一人の少女がいた。その少女は秘密兵器のペンダントをあげる代わりに自分をここから出して欲しいと言うのだった。シズカは迷わず少女を連れ出したが、とちゅう警備に見つかり足を撃たれてしまった。
このままでは二人とも捕まってしまう。一計を案じたシズカは少女に変身すると身代わりとなり、そして少女は無事に外に逃げ出すことができた。無事に逃げ出した少女は、シズカに言われた通り我楽太屋に向かい助けをまん太に求めたのだった。
まん太は、シズカを助けに地衛隊幕張本部に完全武装で乗り込んでいった。しかし所詮多勢に無勢、ピンチに陥ってしまった。その時、地衛隊幕張本部の外、ビルの並ぶ中に巨大な影があった。その影は巨大になった少女にほかならなかった。巨人となった少女は戦車をけ散らしながら、走り始めた・・・
■解説
SFネタならなんでもありの作品ですから、当然巨人も出てくるというものです。しかも女の子。ツボを心得ていますねぇ能田達規氏。ハードSFネタからB級ネタまで、この方は良くツボを心得ています。
少女は超能力者なのですが、その超能力とは巨大化能力そのものです。SF物にありがちな巨大化能力の説明はいっさいでてきません。能田氏らしい軽快なテンポ重視の展開です。あっけらかんとした能天気が、能田氏の持ち味ですが、この作品はまさにそうした能天気さが漂い面白く仕上がっています。
■がらくた屋 まん太 第4巻
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