第26話 僕は僕、君はミレーヌ
日本サンライズ作品
公開日:2007.09.06
更新日:2007.09.06
■あらすじ
破嵐創造は人類の宇宙進出の為に、メガノイドを開発した。メガノイドは人間を改造して過酷な宇宙空間で作業が行えるようにする技術だった。火星開拓を行う破嵐創造は、自分の実験に自分の息子と妻をも使い、二人は死亡してしまった。破嵐創造の次男、破嵐万丈は、ロボット兵器として試作されたダイターン3を奪い火星から地球に逃げ出したのだった。
メガノイドと人間の攻防が続く中、コマンダーミレーヌは人間をソルジャーに改造すること無くコントロールする方法を実験していた。ミレーヌは人間の能力を最大限に引き出すために、改造すること無く脳波をコントロールする実験をしていたのだ。
その実験を行う基地を発見した破嵐万丈は、単身乗り込んでいった。しかしそこには万丈の仲間たちが、すでに脳波コントロールされて働かされていたのだ。そこに良いタイミングで現れたギャルソン時田。そのギャルソンの攻撃で、見事に脳波コントロール装置は破壊され、追い込まれたミレーヌはメガボーグに変身した。
万丈たちはダイターンを呼び、巨大化したミレーヌと戦うことにした。しかしミレーヌには切り札があった。脳波コントロール装置だ。ミレーヌはダイターン3に浴びせたのだ。乗員全員、脳波コントロールされてしまった。万丈の意思に反してミレーヌの足下にひれ伏すダイターン。ミレーヌは召使いのようにダイターンを扱うのだった・・・
■コマンダーミレーヌ
ミレーヌは巨大化してどの位の大きさになったのか気になる所ですが、ダイターン3の身長が120mほどあるはずなので、ダイターン3とほぼ同じ身長だとすると120mということになります。120mというと、東京新宿副都心や大阪都心部に立ち並ぶビルと同じような高さです。かなりの大きさです。ウルトラマンの3倍ほどもあります。
作品では空中でダイターン3との一騎打ちということもあり、ミレーヌの巨大さがあまり実感できません。それでもダイターン3の内部には移動のためのモノレールがあるのですが、そのモノレールがミレーヌの体当たり攻撃で脱線するシーンなどを通してミレーヌの巨大さを伺い知ることができます。
それほど巨大なミレーヌがテーブルについてダイターン3を召使いのように扱ったり、ダイターン3に無理矢理ワインを飲ませたのには笑えます。もちろんダイターン3はロボットですからワインが飲める訳はありません。流し込まれた大量のワインはダイターンの中に居る万丈たちを襲います。グルメを気取る万丈が、ワインに溺れそうになりそうになるのは、なかなか大胆な演出でした。
巨大化したミレーヌと万丈たちの大きさがあまりにも違いするためでしょうか、ミレーヌとダイターン3が同じフレームに入ることはありましたが、ミレーヌと万丈たちが直接同じフレームに入ることはありませんでした。ミレーヌの髪の毛がダイターン3に巻き付いてくるシーンで、ミレーヌの髪が万丈たちの視界を奪っていくのが、巨大化したミレーヌと同じフレームにかろうじて入ったと言えるのかもしれません。
巨大化したミレーヌにとっては人間の身長は2cmほどしかありません。ミレーヌにとっては人間の顔を識別するのも大変な大きさですから、ツーショットは無理がありすぎると言われれば納得するしかありません。
■作品について
1978年から1979年にかけてテレビ放映されたアニメ作品です。日本サンライズが起動戦士ガンダムを手掛ける直前の作品になります。
絵の雰囲気にはガンダムの雰囲気に通じるものが十分にありますが、物語の内容はコミカル路線で、ガンダムとは全く違った方向性です。それにも関わらず、演出やストーリー展開のテンポや音楽の使い方にガンダムとの共通点は多く見いだせます。
■無敵鋼人ダイターン3 Vol.6
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