雑誌「WEEKLY プレイボーイ」11・2号より
もりいくすお作品
公開日:2000.02.03
更新日:2004.09.17
■あらすじ
男はアパートの一室から女子高生のランニングを双眼鏡で覗いていた。彼女らのランニングが日課の一つであるように、男のランニング監視は男の日課であった。男がいつものように双眼鏡を覗いていると、最後尾の女子高生が振り返った。
その女子高生は男の部屋にやって来て、男の目の前で、男が女子高生を見ながら妄想している姿に変化していった。
「つっついに、正体をあらわしはじめたな」
男は、そういったものの、自分の想像通りの姿に変化する女子高生を見て興奮していた。男は、さらに別な妄想に取り憑かれ、女子高生はその妄想に感応するかのごとく再び変化していった・・・
■解説
さて、あらすじが原作のイメージを伝えることができたかどうか、とても不安です。もりいくすお氏の作品は、映像なくしては意味がないので、ぜひ作品を手に取ってご自分で読んで頂きたい。他に類を見ない逸品です。
これは何かと政治界に物議をよんだ、あのプレイボーイ誌の当該号です。この号のインタビュー記事で、政務次官西村真吾氏が辞任する羽目になった問題の雑誌です。さぞかし売れたことと思いますが、雑誌の重版というのは聞いたことが無いので、早めに手に取っていただかないと売り切れてしまうかもしれません。
作品ですが、あちゃら誌で掲載されたフェチャライトゾーンの流れにある作品で、このプレイボーイの企画に合っているかは疑問が残ります。企画ではコスプレになっていますが、これはコスプレというより煩悩のひとつを切り出してきて、映像化したような作品です。この企画の3作品中で、もっともぶっ飛んだインパクトのある作品なことは間違いないのですが、読者層を考えるとほとんどの読者には理解できないのではないかと。しかし、こういった作品に脳を刺激され、新境地に足を踏み入れる人がいることも間違いないでしょう。
ちなみに、パラフィリア(paraphilia)とは性的倒錯、フェティシズムは性的嗜好。通常の社会活動に障害がでるほどの疾患をフェティシズムと区別してパラフィリアと呼びます。
■関連情報
もりいくすお氏のサイトフェチャライトゾーンには当作品の他、あちゃら誌に掲載された作品が公開されています。裏話も載っているので、是非ご覧下さい。
残念なことに上記のもりいくすお氏のサイトに関する情報は、記事掲載時(2000年2月3日)のもので現在(2007年1月)のものではありません。リンク切れとなっておりますことをご了承ください。
■WEEKLY プレイボーイ 11・2号(週刊誌)
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