清水長次郎 作品
公開日:2000.04.15
更新日:2004.09.17
■あらすじ
国際防衛機関I.L.M日本支部特装戦士渡辺宙子(ミチコ)は、今まさに絶体絶命の危機におちっていた。クライムギルド日本支局戦闘隊長パンサー秋月に追い込まれ、武器も無く退路を失ってしまっていたのだった。必死に活路を見出そうとミチコは考えたが、その次の瞬間パンサー秋月の放ったビームが体を貫いた。
I.L.M日本支部特装戦士渡辺宙子、殉職。享年17才
…あまりにも早すぎた…
「ミチコ君…ミチコ君…」
ミチコは呼び声に目を覚ました…目を覚ましたミチコが見たものは、ミニチュアセットのようなクレーンや車であった。
「え!えー!」
ミチコの周りにあるミニチュアセットのようなものは、まぎれもない本物。つまりミチコが巨大になったのだ。ミチコは、巨人に改造されていたのだった。
「今回は、やむを得ない処置でした。」
突如、どアップで登場したのは、I.L.M日本支部生命学研究所所長・天本英代だった。そう、確かにミチコは死んだのだった。そしてミチコを助けるという名目の下で、天本の手によりキョジンダーとして改造され、キョジンダーAとして蘇ったのだった。
ミチコが変わり果てた自分の体について悩んでいるとき、キョジンダーAとして復活したミチコを倒すためパンサー秋月が現れたのだった。今度こそミチコに死の引導を渡すために・・・
■解説
この作品は、先にペパーミントコミック12号に掲載された「戦え!キョジンダーZombi」の続編です。前作の気持ち悪いゾンビから一転して今回はかわいい女の子です。とはいえ、やはりゾンビなのです。前作では、かなりグロテスクなシーンもあったのですが、今回はかなりトーンを落として描かれています。それでもやってくれています。例えばビーム。ビームと言えば聞こえはいいのですが、その実態は内蔵なのです。もちろんトーンダウンしていますから、良く見ないと判らない程度に抑えて描かれています。でも内蔵は内蔵です。
北欧で伝承されている黒魔術の中に死体を集めて巨人として甦るための儀式というのがあります。この作品のヒントをどこから得たのかは判りません。が、この作品の蘇生方法は、その儀式に似ています。しかし、黒魔術的要素はまったくこの作品にはありません。ロボットものパロディとして、軽快に描かれています。ペパーミントコミックに掲載された作品としては、Hなしでしかもゾンビというのは、異色な作品だったと思います。
■関連作品
解説でも触れていますが、この作品の前作は、「戦え!キョジンダーZombi」になります。
■ペパーミント・コミック Vol.14
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