最期の対決 - 単行本「西遊少女隊・完全版」第11話より
山本貴嗣 作品
公開日:2000.02.03
更新日:2004.09.17
■あらすじ
三蔵法師は、3人の少女、猪八戒、沙悟浄、孫悟空と共に天竺へと取経の旅を続けていた。妖怪を退治しながらの旅であったが、ほとんどの妖怪は三蔵らの敵ではなかった。天馬山の妖怪も敵ではなかったが、孫悟空は最期の詰めで岩山が崩れるのに巻き込まれ、妖怪も取り逃がしてしまった。
命からがら孫悟空から逃れた天馬山の妖怪は、白蓮公主を訪ねた。三蔵の話を聞き白蓮公主は、自分の美貌で三蔵の旅に終止符を打つことを考えた。そして、白蓮公主が三蔵を虜にしようとしていたころ、孫悟空は謎の老人2人に手厚く看護されていた。
体力の回復もままならないまま、孫悟空は三蔵らを助けに白蓮公主の館を訪ねた。そして白蓮公主と直接対決となったものの孫悟空は巨大化した白蓮公主に飲み込まれてしまった。ところが、孫悟空を飲み込んだ白蓮公主は、突然腹痛に襲われ、そして火山の火口付近で下痢を処理するのだった。
■解説
この作品は雑誌社の都合で連載が打ち切り、そして単行本も途中で終わっていました。その後、連載された分を含め完結にいたるまで全てを一冊にまとめて発行されたのが、この完全版です。
白蓮公主は、連載されなかった分に当たる話の後半に登場します。ですから、完全版だけがこの話を収録しています。
作品は西遊記ですが、エンターテイメントの大好きな山本貴嗣氏なので、ここはお供全員少女で編成し、三蔵もぶっとんだキャラクタに仕立て上げています。お色気があるかは疑問ですが、西遊記に沿って構成されていながら独自の世界に仕上げたセンスには感服します。お勧めの一冊です。
■西遊少女隊・完全版
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