巨人獣

プルトニウム人間の逆襲/原題:WAR OF THE COLOSSAL BEAST

Bert I. Gordon 監督作品

あらすじ

メキシコでトラックが何か巨大なものに襲われる事件が発生。運転していた少年は地元の警察に保護されるが、トラックは跡形もなく消えてしまった。運転していた少年は、ショック状態にありとてもまともに口が利ける状態ではなかった。

グレン・マニングの姉ジョイスは、この事件をニュースで聞き、直感的にグレンの仕業ではないかと考えた。グレンは軍の核実験場での事故から、核実験に巻き込まれた影響から巨大化してしまったのだ。その後、米軍の攻撃にあいダムから転落して行方不明になっていたのだ。米軍はグレン・マニング大佐は死亡したものとして事件を処理したが、彼女はグレンの生存を信じていた。彼女はトラックの事件を調べるためにメキシコに赴いた。

ジョイスの予想通りだった。ダムから墜落し、行方不明となっていたグレンは、生きていたのだ。姿を見せたマニング大佐は、落下のためか人間の面影が残っていないほど醜い顔だった。顔の半分は頭蓋骨が露出しているという状態だった。米軍はマニング大佐に睡眠薬入りのパンを載せたトラックをマニングを捕え、ロサンゼルスに移送したことから本当の悲劇が始まった。

理性もあらかた消え失せ、巨大モンスターとなってしまったグレン。彼は拘束されていたが、逃げ出し、公園に。ちょうど公園に来ていたスクールバスを襲い暴れるグレン。しかし、やがて姉のジョイスとの対話から理性を取り戻したが、米軍に包囲され人間としての生きる道は失われていた。

解説

戦慄!プルトニウム人間」の続編です。日本でのロードショー劇場公開はありませんでしたが、1993年に東京国際ファンタスティック映画祭(東京渋谷)にて上映、1994年にコムストック配給されました。この映画のビデオは販売されていましたが、現在は廃盤になっているようです。もし探すのであれば、AIPワンダーシネマ第2弾(発売:taxco/販売:バンダイビジュアル)として販売されているものが手に入りやすいでしょう。

この映画の印象で残っているのは、バスを持ち上げて暴れるラストシーンはもちろんのこと、メキシコの事件でトラックに残された大きな指紋です。この指紋のインパクトは大きく、他の映画でパロディにされているのを何度か見たことがある。このサイトで紹介している「アタック・オブ・ザ・ジャイアントウーマン」でも、取り上げられてパロディとして組み込まれています。

なお、石川球太氏が同名「巨人獣」というマンガ作品を描いていますが、作品としては全くの石川氏オリジナルのものです。

Published : 1999.05.01
Update : 2004.09.17

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