少女地獄

単行本「私の彼は意味がない」より

蛭子能収 作品

あらすじ

男は見知らぬ異世界の砂漠を歩いていた。暑いところだった。

一本道を歩き続けていると、対向から来たアイスキャンディ屋に出会った。

「おばさん、一本ちょうだい」

男がキャンディ屋の女に頼むと、1本1万円だという。50円くらいかと思った男は、断わろうとしたが、なんでも若い娘を固めて作った、特別なアイスキャンディだという。しかも、特殊浴場へ行くよりも、ずっと気持ちがいいらしい。

女が取り出したキャンディを見て男は驚愕した。まさに娘が十数人ほど固まっているキャンディだった。娘ひとりの大きさは小指にも満たないだろう。それが見事にキャンディの型に固められていた。それを見た男は、試しに買ってみることにした。

キャンディを口に頬ばるとキャンディは口の中で溶け、自由になった小さな娘達が口の中で蠢き始めたのが男には判った。そして娘たちは男の体の中の隅々に亘り、内部から愛撫し始めるのだった。

解説

この作品は、このままでは再販することはできません。いたるところに、問題となる言葉が綴られています。性的なものではありませんが、このままでは再販することはできないと思われます。そのため、あらすじでも、その下りは原作とは別の表現をさせていただきました。内容は十分伝わったと思いますが、魅力は伝わらなかったでしょう。

しかし、とんでもないアイディアです。こびとの少女を集めてキャンディにする発想は、どこからくるものなのでしょうか。一寸法師ネタだと言ってしまえばそれまでかもしれませんが、蛭子氏の画風とあいまって不思議な魅力を醸し出しています。

Published : 2000.02.04
Update : 2004.09.17

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