親指トム

原題:Tom Thumb

George Pal 監督作品

あらすじ

まだ蒸気機関車がなかったころ、大きな森に1組の夫婦が住んでいました。

夫で働き者のきこりでした。ある日のこと、森一番の古い大木を切ろうとすると、森の女王が来て、もし木を切らないと約束してくれるなら3つの願いを叶えてくれると言いました。きこりは、約束することを誓うと、一目散に家に帰りました。

森の女王とトム

家は貧しく、今日の食事もキャベツでした。夫がソーセージが食べたいと不平を漏らすと、食卓の皿の上に大きなソーセージが。おどろいている妻に美しい森の女王に出会ったことを話しました。ところが、美しい女王という言葉じりだけを捕えた妻が、そんなに好きならソーセージを鼻につけてればいいと怒りに任せて言ってしまいます。すると、皿の上のソーセージは夫の鼻にくっついてしまいました。しょうがなく、夫が元の鼻に戻すように願うと、元通りの鼻に戻りましたが、これで約束の3つの願いを使ってしまったということです。

しかし夫婦が本当に欲しいと願いたかったのは、子供でした。夫が、小さな願いならきっとオマケしてくれるよと、妻を慰めました。その夜、願いは聞き届けられ子供が夫婦の家を訪れます。小さな願いとして聞き入れられたので、子供は手のひらに乗ろような小さな子供だったのです。

解説

グリム童話を元にしたミュージカル映画です。ミュージカルなので特撮シーンはあまりありません。ハリウッドのミュージカルらしい華やかな雰囲気があり、原作の暗い影は微塵も感じられません。

脇役に映画ピンクパンサーなどで有名なピーター・セラーズが出演しています。演じているのはトムにやっつけられてしまう泥棒役。しかしかなり若いので、一見しただけではピーター・セラーズとは判らないでしょう。

Published : 2000.02.12
Update : 2004.09.17

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